東北天然ガス(株)から仙台市ガス局への 天然ガス卸供給について |
平成13年 2月 6日
このほど,東北電力(株)の関係会社である東北天然ガス(株)と仙台市ガス局との間で,
新潟・仙台天然ガスパイプラインを通じた天然ガス卸供給に関わる供給条件等について基本合意に至りました。
契約期間は平成14年4月から22年間で,供給数量は天然ガス約15億6,200万m3(LNG換算約120万トン)です。 なお,正式契約は,2月中旬より開会される予定の平成13年第1回仙台市議会定例会において議決された後,締結されることとなります。 新潟・仙台天然ガスパイプラインは,新潟と仙台を結ぶ延長約250kmの幹線パイプラインであり,石油資源開発(株)が建設し (平成8年4月完成)運営しております。 東北電力(株)は,本パイプラインが東北における天然ガスの広域的な普及の道を拓くものであり, 沿線地域を中心とする地域社会の活性化に大きく貢献するものと考え,東北地域のエネルギー基盤の強化を図る観点から本プロジェクトへの参画を決定し, 新仙台火力発電所2号機(出力60万kW)をガス焚きに転換することといたしました(同ユニットでのガス焚きは平成8年5月から運用しております)。 本パイプラインを通じた天然ガス供給を推進するため,平成5年に東北電力(株)と石油資源開発(株)との共同出資により東北天然ガス(株)を設立しました (旧社名:東北天然ガス企画)。 同社は,現在,沿線の産業用需要家2社向け(ソニー(株)仙台テクノロジーセンターおよびTDF(株)宮城工場)に天然ガスの大口供給を行っております。 このほか,東北電力企業グループとしてのガス事業の取り組みについては,昭和59年から, 東北電力(株)の関係会社である日本海エル・エヌ・ジー(株)が新潟地区へのLNG気化ガス供給や遠距離地域へのローリー向けLNG供給を行ってきており、 既に約20年近いガス事業の経験とノウハウを有しております。 具体的には,現在,日本海エル・エヌ・ジー(株)から,地元都市ガス事業者(北陸ガス(株))や近隣の産業用大口需要家((株)クラレ) および石油資源開発(株)向けに年間約17万トンのLNG気化ガスを供給しております。 これに加え,石油資源開発(株)を通じて,東北・北陸地域の一般都市ガス事業者向け(酒田天然ガス,余目町,山形県企業局,若松ガス,村上ガス, 鶴岡ガス,東部ガス,小松ガスおよび金沢市企業局)需要として,ローリーやコンテナによる年間約5万トンの原料LNG供給を行っております。 このような中,東北電力(株)は,昨年3月に策定した,東北電力企業グループの新たな長期経営戦略である「ビジョン2010」において, 電気事業を中核としたエネルギー分野をコア事業領域と位置づけ,ガス事業については, ESCO事業とともに経営資源の重点的投入を行っていくこととしております。 したがって,今回の東北天然ガス(株)からの仙台市ガス局への天然ガス卸供給を契機に,今後は新長期ビジョンの具現化に向けて, 東北天然ガス(株)を通じて,新潟・仙台天然ガスパイプライン沿線での一層の需要開拓を行うとともに, 幹線パイプラインの延長による南東北地域向けのガス供給や,パイプライン延長が困難な北東北地域へのローリーやコンテナによるLNG供給事業など, 更には一般都市ガス事業への進出も含め,東北地域でのガス事業拡大に取り組んでいきたいと考えております。 なお,東北天然ガス(株),日本海エル・エヌ・ジー(株),石油資源開発(株) の各会社概要,および新潟・ 仙台天然ガスパイプラインの概要については,別紙のとおりです。
以 上 添付資料1 東北天然ガス(株)の概要
【現在の天然ガス販売先】 ○ ソニー(株)仙台テクノロジーセンター(多賀城市) ・供給開始時期:平成9年12月 ・供給数量:約1,500万m3/年(LNG換算;約12千トン/年) ○ TDF(株)宮城工場(柴田郡村田町) ・供給開始時期:平成10年10月 ・供給数量:約370万m3/年(LNG換算;約3千トン/年) 以 上 添付資料2 日本海エル・エヌ・ジー(株)の概要
【主な事業概要】 ○ 発電用燃料の受入・貯蔵・気化・配送 ・契約先:東北電力(業務委託契約) ・取扱数量:約380万トン/年 ○ 気化ガス販売 ・ 供給先および数量:北陸ガス(株);約5万トン/年 石油資源開発(株);約12万トン/年 (株)クラレ;約5百トン/年 ○液化天然ガス(LNG)販売 ・供給先および数量:石油資源開発(株);約5万トン/年 ○冷熱供給 ・供給先:日本エア・リキード(株) 以 上 添付資料3 石油資源開発(株)の概要
以 上 添付資料4 新潟・仙台天然ガスパイプラインの概要
以 上 |