東新潟火力発電所ガスタービンでの
ISO9001認証取得について

平成13年2月1日


 当社はこのたび、東新潟火力発電所において、品質管理に関する国際規格ISO9001の認証を取得いたしました。 電力会社では初めてのISO9001認証取得となります。

 ISO9000シリーズは、1987年に国際標準化機構(ISO)が発行した品質管理に関する国際規格であり、特にISO9001は、 設計・開発を含んだ品質管理の範囲が最も広い規格であります。

 当社は、1984年に事業用大容量コンバインドサイクル発電設備を、わが国で初めて国産技術により東新潟火力発電所3号系列に導入いたしました。 その後も、3号系列の計画・建設・運用で得られた知見を基に、「夢の発電効率50%以上」達成を目指し、 設備メーカーと一体になって、高効率ガスタービン(AGT)の研究開発に取り組んできました。
 その結果、1999年に世界で初めて同発電所4号系列にガスタービン入口ガス温度1450℃の高効率ガスタービンを実用化し、 世界最高水準の発電効率50.6%を達成するなど、現在順調に稼働しております。

 当社は、これら17年の実績を通じ、メンテナンスにおいても充実を期すべく、
  1. 自社で、非破壊検査を行なうザイグロ検査室
  2. 翼一枚単位でも、使用時間毎にコンピューター管理を行なう高温部品自動倉庫
  3. 技術開発の伝承館とも言うべきテクニカルミュージアム
  4. 翼の寿命やコスト管理を総合的に行なうデータベース
の設置・構築等を図ってきており、今回、その集大成とも言うべきISO9001を取得し、メンテナンスにおいても最先端事業所を目指してまいります。

 また、ISO9001取得により、
  1. ガスタービンをはじめ火力機器品質管理の更なる強化
  2. 国際ライセンスであるISOの取得による、ガスタービンに係る海外事業の展開
  3. 社員の品質管理への意識の高揚と、競争時代におけるチャレンジ精神の涵養
等に役立てて行きたいと考えております。

以 上


<参考>

○ISO9001認証取得登録範囲
(1) 火力発電用ガスタービン(空気圧縮機、燃焼器、タービン)のメンテナンスに係る機器の点検、補修および付帯サービス
(2) 火力発電用ガスタービン高温部品の履歴管理および予測管理の設計および付帯サービス

○ISO9001認証取得日および審査機関
(1)認証取得日 平成13年1月22日
  認証受領日 平成13年2月 1日
(2)審査登録機関 (財)発電設備技術検査協会(JAPEIC−ISO)

○東新潟火力発電所の概要
(1) 所在地 新潟県北蒲原郡聖籠町東港1丁目1-155
(2) 設備概要
発電型式号 機出 力
コンバインド
サイクル発電
3号系列 109万kW
4-1号系列 80万5千 kW
従来型発電 1号機 60万kW
2号機 60万kW
港1号機 35万kW
港2号機 35万kW
合計出力379万5千kW
 <ガスタービンの概要>
号機単機出力×台数
3号系列 ガスタービン 13万7千 kW×6台
4-1号系列 ガスタービン 27万 kW×2台