NSネットによる女川原子力発電所相互評価
(ピアレビュー)の実施について

平成13年1月22日

 当社の女川原子力発電所において、NSネット(ニュークリアセイフティーネットワーク)による相互評価(ピアレビュー)が、 本日より5日間の日程で実施されています。
 NSネットの相互評価は、会員の事業所を相互に訪問し合い、原子力安全に関する会員間の共有課題について対等の立場から評価を行うもので、 課題の抽出や良好事例の水平展開を行うことによってお互いの知見を共有し、原子力産業全体の安全文化の向上を図ることを目的として実施されるものです。
 今回は、会員の専門家で構成されたレビューチームが女川原子力発電所を訪れ、組織・運営、緊急時対策、教育・訓練、運転・保守、放射線防護などについて、 現場観察、書類確認、面談により評価を実施します。
 相互評価の結果については、後日、NSネットからインターネット等を通じて一般に公表される予定です (ホームページ http://www.nsnet.gr.jp)。
 なお、今回の相互評価の概要等については別紙のとおりです。

以 上

●NSネットについて

 NSネットは、東海村のウラン加工施設における臨界事故を教訓として、原子力の安全文化の共有化・向上を図り、原子力に対する信頼を回復するため、 平成11年12月、原子力産業に携わる企業および研究機関で設立された組織です。現在、36の企業・研究機関が会員となっています。
 NSネットの事業は、「原子力安全文化の普及」、「会員間の相互評価(ピアレビュー)」、「原子力安全に関する情報交換・発信」の3つを主要業務としています。

(別紙)

  1. 実施期間
    平成13年1月22日(月)〜平成13年1月26日(金)の5日間

  2. 実施対象
    女川原子力発電所
    (所在地:宮城県牡鹿郡女川町および牡鹿町)

  3. レビューチーム
    石川島播磨重工業(株)、電源開発(株)、関西電力(株)、三菱重工業(株)、ニュークリア・デベロップメント(株)、NSネット より 計 6名

  4. 相互評価実施内容
    オープニング・発電所視察(中央制御室ほか)
    3グループに別れ、6分野の評価項目について、現場観察・書類確認・面談により評価を実施
      【評価項目】
       「組織・運営」、「緊急時対策」、「教育・訓練」、
       「運転・保守」
       「放射線防護」、「重要課題対応」
    クロージング(各グループとりまとめなど)

  5. そ の 他
    NSネットのピアレビューは、これまでに8回実施されておりますが、原子力発電所としては4回目となります。

[ 参考資料 ]

N S ネ ッ ト
(ニュークリアセイフティーネットワーク)


NSネット(ニュークリアセイフティーネットワーク)は、東海村のウラン加工施設における臨界事故を教訓として、原子力の安全文化の共有化・向上を図り、 原子力に対する信頼を回復するため、原子力産業に携わる35の企業および研究機関で設立された組織です。(平成12年12月現在、36会員)
NSネットの概要
会     員

電力関係 北海道電力 東北電力 東京電力 中部電力 北陸電力 関西電力 中国電力 四国電力 九州電力 日本原子力発電 電源開発 日本原燃 原燃輸送 レーザー濃縮技術研究組合
プラントメーカー
燃料加工関係他
東芝 日立製作所 三菱重工業 三菱電機 石川島播磨重工業 富士電機 住友原子力工業 日本核燃料開発 ニュークリア・デベロップメント 神戸製鋼所  日立造船  三井造船  日揮  原子燃料工業  三菱原子燃料 日本ニユクリア・フユエル 三菱マテリアル 住友金属鉱山 ジェー・シー・オー
研究機関 核燃料サイクル開発機構 電力中央研究所 日本原子力研究所
(以上 36会員)

事 業 の 概 要

 NSネット(ニュークリアセイフティーネットワーク)の事業は、「原子力安全文化の普及」、「会員間の相互評価」、 「原子力安全に関する情報交換・発信」の3つを主要業務とします。

(1)原子力安全文化の普及
 原子力安全をテーマとしたセミナー等の開催や会員事業所を巡回する安全キャラバンを実施し、安全意識の徹底、会員間の安全文化の共有化・向上を図ります。
 また、会員の原子力安全およびモラル向上に係わる教育・研修等を支援し、原子力安全に関する知識の普及および啓発を図ります。
 インターネットホームページの開設およびパンフレット・定期刊行物の発行等により、会員および一般向けに原子力安全に関する情報を発信します。

(2)会員間の相互評価(ピアレビュー)
 WANO(世界原子力発電事業者協会)のピアレビュー手法等を参考に、原子力安全に関する会員間の共通課題について相互評価を実施します。
 相互評価は、会員の専門家により構成したチームにより、会員の事業所を相互訪問し、課題の摘出や良好事例の水平展開等を実施します。
 当面、核燃料物質を取扱う施設を有する会員の事業所を先行して実施し、2年程度を目途に一巡することを目標とします。

(3)原子力安全に係わる情報交換・発信
 (財)電力中央研究所原子力情報センターのシステム等を参考に、各事業所で生じた原子力安全に関するトラブル情報等を会員間で交換・共有します。
 (財)電力中央研究所ヒューマンファクター研究センター等が開発した各種ツールや教育教材の活用により、 会員事業所におけるヒューマンファクターに係わる情報分析や安全教育・研修等を支援します。

[ 事 務 局 ]

NSネット(ニュークリアセイフティーネットワーク)
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル437号
TEL : 03-5220-2666  FAX : 03-5220-2665
インターネットでNSネットの詳しい活動内容をご紹介しています。
http://www.nsnet.gr.jp