電子商取引による
海外炭競争入札の実施について

〜逆オークション方式による国際入札は業界初〜

平成12年9月28日

 当社は、インターネットを活用した電子商取引(e−コマース)により、海外炭の競争入札を 10月中に実施することとしましたのでお知らせいたします。

 当社は、今後とも良質で低廉な電気をお客さまにお届けできるよう、「経営効率化計画」にもとづき、 経営全般にわたる徹底した効率化を推進しているところです。
 その一環として、燃料の調達については、エネルギー事情に対応しながら、燃料の安定調達や弾力性の確保をはかるとともに、 市況動向を見極めながら競争入札による調達についても効果的に実施するなど、より経済的な調達をめざしております。

 このような中で、海外炭については、安定性と経済性のバランスを考慮しながら、長期契約、年度契約とともに、 平成8年度より競争入札等によるスポット契約も効果的に組み合わせて調達しております。
 平成12年度の競争入札については、全調達量の1割程度(約100万トン)を目途に実施することとしており、 すでに上期中に約50万トンを実施しておりますが、調達方法の一層の多様化の観点から、このたび、 下期に予定している競争入札の一部(約6万トン)について、インターネットを活用した電子商取引により実施することとしたものです。 なお、今後については、今回の実施結果による効果を踏まえ、数量や銘柄等の拡大を検討することとしています。

 電子商取引の実施にあたっては、逆オークション方式でのオンライン入札(競りにより安い価格を提示した売手が買手 (=当社)と契約できる形態の入札)により行います。従来の書面による入札では、売手側の応札機会は一度に限られておりましたが、 逆オークション方式のオンライン入札では、画面で他の売手の応札動向を見ながら何度でも応札することができます。

 インターネットを活用した電子商取引による石炭調達の逆オークションは、国際入札については、当社が業界初となります。
 なお、電子商取引による海外炭競争入札の実施概要は以下のとおりです。



電子商取引による海外炭競争入札の実施概要


1.対象数量
平成12年度下期に予定されている海外炭競争入札対象数量のうち、約6万トン

2.船積時期
平成13年2月

3.対象銘柄
豪州およびインドネシアの受入れ実績のある銘柄

4.対象発電所
揚地は原町火力発電所を対象とする。

5.評価方法
売手側からの応札FOB価格に評価運賃を加え、さらに同一発熱量ベースに補正した発電所着価格で評価する。
評価運賃は航路ごとに至近の用船料をベースにあらかじめ設定する。
入札画面上では、売手側がFOB価格を入力することで、発電所着価格が自動計算されるよう設定する。

6.上限価格の設定
応札価格の上限を、至近のスポットマーケット価格を参考として設定する。
売手側は、上限価格を上回る価格で応札することはできない。

7.入札時期・期間
10月中に実施予定。
応札期間は1時間程度。ただし、締切15分前を過ぎて最安値が更新された場合は、更新される度に15分間延長する。

8.その他
応札価格はUS¢1単位とする。

以 上