女川原子力発電所2号機の
第4回定期検査について

平成12年9月8日


 女川原子力発電所2号機は、平成12年9月10日(日)より第4回定期検査を約3ヵ月の予定で実施いたします。

 定期検査は電気事業法に基づき、原子炉およびその附属設備が国の定める技術基準に合致し、 健全性が確保されていることを確認するために実施されるものです。

 女川原子力発電所2号機においては、平成7年7月に営業運転を開始して以来、4回目の定期検査となりますが、 今回の定期検査期間中に560体ある燃料集合体のうち、144体程度を新燃料に取り替えることとしております。

 なお、通常、定期検査は前回検査終了から13ヵ月以内に実施しておりますが、夏季における電力の安定供給に万全を期すため、 電気事業法に基づき定期検査時期変更の承認を得て、15日間繰り延べて開始いたします。

 定期検査の期間中に点検を実施する主な設備ならびに主な点検項目は以下のとおりです。


<女川原子力発電所2号機の概要>

・所在地

宮城県牡鹿郡女川町および牡鹿町

・電気出力

82万5千キロワット

・原子炉形式

沸騰水型軽水炉

・運転開始

平成7年7月28日




女川原子力発電所2号機 第4回定期検査の概要

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1.定期検査の期間


    平成12年9月10日(日)から約3ヵ月間

2.定期検査を実施する主な設備


・原子炉本体
・原子炉冷却系統設備
・計測制御系統設備 ・燃料設備
・放射線管理設備 ・廃棄設備
・原子炉格納施設 ・非常用予備発電装置
・蒸気タービン ・補助ボイラー
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3.主要な点検ならびに作業

(1)制御棒駆動機構の点検


 137体ある制御棒駆動機構のうち、今回の定期検査では20体について分解点検を実施することとしております。
 なお、分解点検の対象となる20体のうち6体について、予備品と取替えることにより、 定期検査期間の短縮を図ることとしております。


(2)出力領域モニタの取替


 31本ある出力領域モニタについて、中性子照射量の程度に応じて取替えることとしており、 今回の定期検査では6本について取替えを実施いたします。


(3)アクシデントマネジメント(注)策工事


 アクシデントマネジメント策工事として、以下の機能を強化する工事を実施いたします。
  @原子炉および格納容器への注水機能
  A電源供給機能

  (注)アクシデントマネジメント
 原子力発電所の安全設計の評価において想定している事象を大幅に超え、現実には起こるとは考えられない炉心損傷に至る事象 (シビアアクシデント)に対し、その発生の防止や仮に発生したとしても影響を緩和するために運用・ 設備両面を充実させる措置のことで、電力会社が自主的に行うものであります。

[ 参考図 ]

(4)復水器細管の点検


 約27,000本ある復水器細管全数について点検し、必要に応じて補修を実施いたします。


(5)9×9燃料(A型)の採用


 燃料の効率的な燃焼および使用済燃料の発生量の低減を図るため、 新燃料装荷本数144体のうち100体について、平均濃縮度を高めた高燃焼度9×9燃料を装荷いたします。

以上




<参考>当社女川原子力発電所の現況
女川原子力発電所1号機(52万4千キロワット) 運転中
2号機(82万5千キロワット) 9月10日より定期検査予定
3号機(82万5千キロワット) 建設中