ロシアなど5カ国から研修生を受け入れ
〜原子力発電所運転管理等国際研修(千人研修)事業〜

平成12年6月30日

 当社は7月3日(月)、原子力発電所運転管理等国際研修事業の一環として、ロシアなど5カ国から計9名の研修生を受け入れることとしております。

 この原子力発電所運転管理等国際研修(通称「千人研修」)は、旧ソ連、東欧、中国等の原子力発電所における管理・監督者、保安検査員および設計技術者等を対象に、安全管理・安全意識および技術レベルの向上を図るため、電気事業連合会が通商産業省からの要請を受けて、海外電力調査会を窓口として、国・電力・メーカー等の協力のもとに平成4年度から実施しているものであります。

 今回は、ロシアをはじめ、ウクライナ、ブルガリア、リトアニア、アルメニアなどの5カ国から計9名の専門家を研修生として女川原子力発電所に受け入れ、女川原子力発電所3号機の建設工事の概要や耐震設計に関する講義のほか、3号機の建設現場や原子力技術訓練センターの見学などを行うこととしております。

 なお、今回の同研修「耐震設計者コース(ロシア語)」の主要スケジュール、参加者等については、別添のとおりです。

(*)千人研修・・・・・・・・
 平成4年度から10年間に全国で千人の研修生を受け入れるという国の方針により、千人研修と通称される。

以上



○主要スケジュール

6月26日 :来日、オリエンテーション[於:海外電力調査会]
6月27日〜30日 :講義等[於:海外電力調査会]
7月 2日 :移動日
7月 3日 :講義・発電所見学[於:当社女川原子力発電所]
7月 4日 :移動日
7月 5日 :講義・見学[於:(財)原子力発電技術機構 多度津工学試験所]
7月 6日 :講義[於:海外電力調査会]
7月 7日 :講義・見学[於:東芝 磯子エンジニアリングセンター]
7月10日〜12日 :講義[於:海外電力調査会]
7月13日 :講義・見学[於:大成建設、鹿島建設(技術研究所施設)]
7月14日 :反省会[於:海外電力調査会]
7月15日 :帰国


○参 加 者
●アレクサンドル・イワノヴィッチ・ポポフ 氏(ロシア)
   全ロシアエネルギー技術設計研究所 技術計算課グループ長
●アレクセイ・セルゲーヴィッチ・ズナメンスキィ氏(ロシア)
   ロシア原子力省原子力施設本部 原子力発電所設計課主幹専門官
●エカテリーナ・ペトローヴナ・イワンチェンコ女史(ウクライナ)
   キエフ・エンジニアリング研究所「エネルゴプロエクト」地球物理学課長
●ヴィクトル・ヤコブレヴィッチ・シェンディロヴィッチ氏(ウクライナ)
   キエフ設計研究所「エネルゴプロエクト」原子力担当副技師長
●イワン・トドロフ・ポポフ氏(ブルガリア)
   コズロドュイ原子力発電所 放射性廃棄物処理プラント新施設長
●イリアン・ディミトロフ・ジノヴィエフ 氏(ブルガリア)
   リスク・エンジニアリング社 建造物・耐震設計専門員
●ギンタウタス・ドゥンドゥリス 氏(リトアニア)
   リトアニア・エネルギー研究所 上席研究員
●サムヴェル・マガキャン 氏(アルメニア)
   アルメニア原子力発電所 耐震研究所長
●ウナン・ウナニャン氏(アルメニア)
   アルメニア原子力発電所 上級当直長
以上 9名


原子力発電所運転管理等国際研修
(千人研修)受け入れ実績



●当社の千人研修受け入れ実績:合計 90名(平成11年度末)

[内 訳]
年 度 研修コース 人 数
平成4年度 ・指導者コース ロシアから7名
5年度 ・指導者コース 中国から6名
・管理・監督者コース ロシアから5名
6年度 ・指導者コース ルーマニアから4名
・管理・監督者コース チェコから5名
・耐震設計者コース ロシアから3名、ウクライナから2名、
ブルガリアから3名、リトアニアから1名
7年度 ・管理・監督者コース ルーマニアから5名、中国から6名
8年度 ・管理・監督者コース ハンガリーから5名、ルーマニアから4名
9年度 ・管理・監督者コース スロバキアから5名
・耐震設計者コース ロシアから2名、ウクライナから3名、
ブルガリアから2名、リトアニアから2名
10年度 ・管理・監督者コース ロシアから6名
・耐震設計者コース ロシアから1名、ウクライナから1名、
ブルガリアから1名、リトアニアから1名、
アルメニアから2名
11年度 ・管理・監督者コース スロバキアから4名、ルーマニアから4名


●これまでの国別受け入れ実績(全国):合計832名 (平成12年6月30日現在)
 [内 訳]
・ロシア(164名)・チェコ( 72名)
・ウクライナ(124名)・スロバキア( 71名)
・ブルガリア( 85名)・ルーマニア( 54名)
・リトアニア( 55名)・中国 (122名)
・ハンガリー( 75名)・アルメニア( 10名)