1.業況および景気 |
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各社の業況は,今期3ヶ月(平成12年1〜3月期)の業況判断DI(「上昇」−「下降」社数構成比)が2.0
(「上昇」23.8%,「下降」21.8%)と3四半期連続でプラスとなった。
前回調査(平成12年1月)との比較では、平成11年10〜12月期の業況判断(15.8)からは
13.8ポイント下降したものの,平成12年1〜3月期の見通し(▲4.4)からは上方修正されている。
また,来期3ヶ月(平成12年4〜6月期)については,DIが8.4となり,今期と比べて
6.4ポイント改善する見通しが示されており,業況判断は,足元では一服感もみられるものの,
改善基調が続いていることがうかがえる。 |
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各社が判断する国内全体の景気については,今期3ヶ月のDIが7.1と3四半期連続でプラスとなり,
前回調査における平成11年10〜12月期業況判断(6.5)から0.6ポイント改善した。
来期3ヶ月の見通しについても,DIが15.0となり,今期の判断(7.1)に比べて7.9
ポイント改善する見通しが示されており,国内景気判断については,改善基調にあることがうかがえる。 |
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売上高は,今期3ヶ月のDIが2.1,製品出荷量の今期3ヶ月のDIも7.6と,
前回調査と比べて水準を下げてはいるものの,プラスを維持した。
また,来期3ヶ月についても,売上高7.7,製品出荷量12.1と引き続き改善する見通しが示されている。 |
2.生産設備の動向 |
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生産設備の動向は,今期3ヶ月では「不変」が81.5%,「新増設」が15.1%,来期3ヶ月は,
「不変」が72.0%,「新増設」が21.2%となり,設備増強に動きが出てきていることがうかがわれる。 |
3.雇用人員の状況,今後の採用計画 |
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雇用人員の状況は,「適正である」が約7割を占めているが,「過剰」(16.5%)が「不足」
(12.9%)を上回っており,足元の過剰感は続いている。 |
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今後の採用計画は,「現状維持の予定」が71.8%を占めているものの,「増員の予定」
(14.2%)が「削減の予定」(13.9%)をわずかながら上回り,厳しいながらも,改善の兆しもうかがわれる。 |