「東北地域の景況調査」(平成12年1〜3月期)について

平成12年5月12日


 当社では,新潟県を含む東北7県の経済や景気動向および生産状況を把握するため, 平成8年3月より四半期ごとに「東北地域の景況調査」を実施しておりますが, このたび,平成12年1〜3月期の調査結果がまとまりましたのでお知らせいたします。

(調査実施概要)
1.調査対象当社管内の産業用お客さま
2.調査時期平成12年4月1日〜4月14日
3.調査方法郵送法
4.回収状況(発送)1,042社(有効回答数)710社
(有効回答率68.1%)

(調査結果要旨)
1.業況および景気
 ○ 各社の業況は,今期3ヶ月(平成12年1〜3月期)の業況判断DI(「上昇」−「下降」社数構成比)が2.0 (「上昇」23.8%,「下降」21.8%)と3四半期連続でプラスとなった。
 前回調査(平成12年1月)との比較では、平成11年10〜12月期の業況判断(15.8)からは 13.8ポイント下降したものの,平成12年1〜3月期の見通し(▲4.4)からは上方修正されている。
 また,来期3ヶ月(平成12年4〜6月期)については,DIが8.4となり,今期と比べて 6.4ポイント改善する見通しが示されており,業況判断は,足元では一服感もみられるものの, 改善基調が続いていることがうかがえる。
 ○ 各社が判断する国内全体の景気については,今期3ヶ月のDIが7.1と3四半期連続でプラスとなり, 前回調査における平成11年10〜12月期業況判断(6.5)から0.6ポイント改善した。
 来期3ヶ月の見通しについても,DIが15.0となり,今期の判断(7.1)に比べて7.9 ポイント改善する見通しが示されており,国内景気判断については,改善基調にあることがうかがえる。
 ○ 売上高は,今期3ヶ月のDIが2.1,製品出荷量の今期3ヶ月のDIも7.6と, 前回調査と比べて水準を下げてはいるものの,プラスを維持した。
 また,来期3ヶ月についても,売上高7.7,製品出荷量12.1と引き続き改善する見通しが示されている。
2.生産設備の動向
 ○ 生産設備の動向は,今期3ヶ月では「不変」が81.5%,「新増設」が15.1%,来期3ヶ月は, 「不変」が72.0%,「新増設」が21.2%となり,設備増強に動きが出てきていることがうかがわれる。
3.雇用人員の状況,今後の採用計画
 ○ 雇用人員の状況は,「適正である」が約7割を占めているが,「過剰」(16.5%)が「不足」 (12.9%)を上回っており,足元の過剰感は続いている。
 ○ 今後の採用計画は,「現状維持の予定」が71.8%を占めているものの,「増員の予定」 (14.2%)が「削減の予定」(13.9%)をわずかながら上回り,厳しいながらも,改善の兆しもうかがわれる。

以 上