人事・賃金制度などの見直しについて
〜特別管理職社員全員を対象とした年俸制の導入、退職年金制度の見直しなど〜

平成12年 4月26日

 電力市場の部分自由化がスタートし、電気事業は、本格的な競争の時代を迎えました。競争環境が一層進展していく中、 当社としては、先般策定した新しい長期ビジョンならびに平成12年度中期経営方針に掲げた諸施策の着実な遂行により、 企業変革を一層加速化させ、競争力確保に向けた経営基盤の強化に取り組んでいくこととしておりますが、 これら企業変革の担い手となるのは、従業員一人ひとりであります。

 当社はこのたび、企業変革の担い手である従業員が、溢れる意欲のもとで、真に変革に挑戦し、成果をあげる者が評価され、 報われる仕組みを導入することなどを目的として、人事・賃金制度などについて見直しを行うこととしました。
 諸制度の見直しの概要は別紙のとおりでありますが、今後、制度の導入に向けて更なる検討を行うこととしております。
 なお、制度の一部については、労働組合の理解が不可欠であり、現在、鋭意交渉を進めているところであります。

以 上



人事・賃金制度などの見直しについて

1. 人事・賃金制度の見直しについて

 (1)人事評価制度の見直し
[目 的]
  • 個人の成果や業績をより重視した人事評価制度への変革。
[見直しの概要]
  • 平成10年1月から、一部の特別管理職を対象に試行実施していた「目標マネジメント」について、 対象者を特別管理職全員に拡大。
    (実施時期 平成12年度)
    この「目標マネジメント」で確認された具体的成果を各人の業績評価に反映。(実施時期 平成13年度)
    ※目標マネジメント・・・管理職各人が、それぞれの職位に求められる役割を十分に踏まえ、 評価者である上司とも合意のうえ設定した目標の達成度を各人の業績評価に反映する制度

  • 一般の従業員に対しても、成果をより客観的に判断する観点から、従業員が半期ごとに設定する業務重点目標の達成度によって、 業務上の成果を評価の重要な要素として活用する仕組みを導入。
    (実施時期 平成13年度)

 (2)賃金制度の見直し
[目 的]
  • 個人の成果や業績を反映する賃金賞与制度への変革(成果主義型賃金制度への変革)。
[見直しの概要]
  • 特別管理職全員を対象として、業績評価と連動し,年功的要素を排除した年俸制を導入。(実施時期 平成13年度)
  • 一般の従業員についても、個人の成果反映を高める観点から、定期昇給および賞与における評価反映部分を拡大。 (実施時期 平成13年度)

2.退職年金制度の見直し
[目 的]
  • 運用環境の変化を踏まえ、将来にわたり年金制度を維持していくとともに経営リスクの軽減をはかるため,現行制度について見直し。
[見直しの概要]
  • 給付利率を現行5.5%から4.0%に引下げ。あわせて現行4.0%の予定利率を再引下げ。予定利率の引下げ幅については、実施時期までに決定。
  • 現行退職年金制度を補完する制度として、法整備の動向を踏まえながら、確定拠出年金制度の導入を検討。
[実施時期]

 平成13年3月目途

3.ライフプラン支援制度の見直し
[目 的]
  • 社員の人生設計および能力発揮のための選択肢の拡大
[見直しの概要]
  • 対象者を特別管理職以外の社員にも拡大。
[実施時期]

 平成13年2月目途

※ライフプラン支援制度・・・平成9年度に、50才以上の特別管理職を対象として導入。 会社を退職し、新たな生活を始める者に経済的な支援を行う「ライフプラン支援金」と、 再就職準備のための時間面の支援を行う「ライフプラン支援休職」から構成されている。

以 上