女川原子力発電所1号機の定期検査終了について

平成12年 4月5日

 女川原子力発電所1号機は、平成12年1月17日(月)より第13回定期検査を実施しておりましたが、 本日4月5日(水)15時00分、通商産業省による最終検査に合格し、定期検査を終了いたしましたのでお知らせいたします。

 なお、定期検査の概要は別紙のとおりです。


<女川原子力発電所1号機の概要>
・所在地 宮城県牡鹿郡女川町および牡鹿町
・電気出力 52万4千キロワット
・原子炉型式 沸騰水型軽水炉
・運転開始 昭和59年6月1日


[ 別紙 ]

女川原子力発電所1号機 第13回定期検査の概要

1. 定期検査の期間

平成12年1月17日(月)〜平成12年4月5日(水) 80日間
(発電停止期間;平成12年1月17日〜平成12年3月11日 55日間)

2. 主要な点検ならびに作業の結果

 (1) 制御棒駆動機構の点検

 89体ある制御棒駆動機構のうち、今回の定期検査では13体について分解点検を実施し、その健全性を確認いたしました。
 なお、分解点検の対象となる13体のうち、6体については予備品と取替えることにより、定期検査期間の短縮を図りました。

 (2) 出力領域モニタの取替

 20本ある出力領域モニタのうち、今回の定期検査では6本について取替えを実施いたしました。

 (3)燃料の取替

 368体ある燃料集合体のうち、108体を新燃料に取替えを実施いたしました。

 (4) アクシデントマネジメント(注)策工事

 アクシデントマネジメント策工事として、原子炉および格納容器への注水機能を強化する工事を実施いたしました。
 
(注)アクシデントマネジメント
 原子力発電所の安全設計の評価において想定している事象を大幅に超え、現実には起こるとは考えられない炉心損傷に至る事象 (シビアアクシデント)に対し、その発生の防止や仮に発生したとしても影響を緩和するために運用・設備両面を充実させる措置のことで、 電力会社が自主的に行うものであります。

[ 参考図 / アクシデントマネジメント策の例 ]


(5) ドライウェル床ドレン系配管取替工事

 ドライウェル床ドレン系配管の信頼性を向上させるため、床ドレン系配管および主要弁の一部を耐腐食性に優れた材質に取り替えました。

(6) 復水器細管の点検

 27,688本ある主復水器細管全数について点検し、必要に応じて補修を実施いたしました。


<参考>当社女川原子力発電所の現況
女川原子力発電所1号機(52万4千キロワット) 4月5日定期検査終了
2号機(82万5千キロワット) 運転中
3号機(82万5千キロワット) 建設中
東通原子力発電所1号機(110万キロワット) 建設中