2月の電力需給実績について

平成12年3月28日

1.電力需要について(表−1参照)


 2月の販売電力量は、62億8,600万kWh、対前年比103.7%の実績となりました。これを用途別にみますと、以下のとおりです。


(電  灯)


  2月下旬より寒波が到来したものの、2月分実績に影響が大きい1月中旬から2月中旬の期間での暖冬傾向による暖房需要減などから、対前年比100.6%の実績となりました。

(一般電力)

  • 業務用電力は、暖冬による暖房設備の稼働減はあったものの、卸売、小売での契約電力に伸びが見られたことなどから、対前年比103.3%の実績となりました。
  • 小口電力については、低圧電力は、暖冬による暖房稼働の減少や契約電力の伸び悩みがあったことなどから前年を下回りました。また、高圧電力Aにおいては、業種全般での契約電力の緩やかな回復傾向に加え、機械などの製造業で稼働増となったことなどから前年を上回りました。この結果、小口電力計では、対前年比101.6%の実績となりました。

     こうしたことから、一般電力合計では対前年比102.0%、電灯・一般電力計でも対前年比101.4%の実績となりました。

 

(大口電力)

 大口電力は、半導体関連製品が引き続き堅調な電気機械や非鉄での稼働増に加えて、輸出が好調な鉄鋼の生産増などから、対前年比109.3%と今年度下期中で最も高い伸びとなり、8ヵ月連続で前年を上回る実績となりました。



2.供給力について(表−2参照)


 2月の発受電電力量の合計は、69億8,500万kWhとなり、計画比で101.5%、前年比では107.4%の実績となりました。


(自社水力)

 電源地点の降水量は多かったものの融雪とならなかったことから出水率は99.2%の渇水となりましたが、発電量は点検作業の減少などにより計画を2,800万kWh上回る5億7,500万kWhとなりました。

(自社火力)

 需要の増加や他社受電の減少などから、発電量は計画を2億4,900万kWh上回る57億4,700万kWhとなりました。

(自社原子力)

 女川原子力発電所の順調な運転により、発電量は計画を1,600万kWh上回る5億7,400万kWhとなりました。

(他社受電)

 他社原子力発電所の定期検査延長などにより受電量が減少したことなどから、他社受電合計では計画を1億300万kWh下回る16億1,800万kWhとなりました。
以 上


12年2月の需要実績

(単位:百万kWh,%)
区  分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画比

(A/C)
電    灯 2,008 1,995 100.6 2,077 96.6





業務用 1,217 1,178 103.3 1,263 96.4
小 口 987 972 101.6 1,004 98.3
大 口 1,902 1,739 109.3 1,805 105.4
その他 172 179 95.9 171 100.4
4,278 4,068 105.1 4,243 100.8
電灯・電力合計 6,286 6,063 103.7 6,320 99.5



大口電力の業種別前年比(%)

食料品 108.2  紙・パルプ 112.2  化  学 114.0
セメント 93.6  鉄  鋼 111.6  非  鉄 114.4
機  械 109.8  (電気機械 110.1 輸送用機械 109.7)


12年2月の供給力概要

(単位:百万kWh,%)
区  分 当 月
実 績
(A)
前 年
実 績
(B)
前年比

(A/B)
当 月
計 画
(C)
計画差

(A-C)
計画比

(A/C)












自 流 式 514 480 107.2 497 17 103.4
貯・揚水式 61 48 126.4 50 11 123.0
575 528 109.0 547 28 105.2
火   力 5,747 4,411 130.3 5,498 249 104.5
原 子 力 574 906 63.3 558 16 102.9
合   計 6,896 5,845 118.0 6,603 293 104.4
他  社  受  電 1,618 1,585 102.0 1,721 -103 94.0
融        通 -1,516 -921 164.4 -1,425 -91 106.4
揚   水   用 -13 -5 278.2 -17 4 77.9
発 受 電 合 計 6,985 6,504 107.4 6,882 103 101.5
出   水   率 99.2 93.9 100.0 -0.8