女川原子力発電所1号機 125V充電器盤内のコイルの焼損について |
平成12年3月1日 2月24日、女川原子力発電所1号機(沸騰水型原子炉、定格出力52万4千kW)は定期検査中のところ、制御建屋地下1階直流電源A室において、 直流電源を供給する充電器装置の盤内に設けられたスイッチ動作用のコイルを焼損する事象が発生いたしました。なお、本事象において、環境への放射能の影響、ECCSの作動はありませんでした。(2月24日にお知らせ済。) 事象の原因について調査した結果、当該コイルへの通電が通常の状態に比べ、長い時間継続したことにより当該コイルが過熱し、 焼損に至ったものと判明いたしました。 コイルへの通電が継続した原因は、スイッチ(4A−1)の動作を命ずる信号が短かったため、 スイッチ駆動部が中間位置で停止したことによるものと判断いたしました。 このため、焼損したコイルを含むスイッチを新しいものに交換するとともに、回路上にタイマーを追加することにより、 スイッチの不要な動作を抑制するとともに、確実に動作完了するよう必要な改良を行うことといたします。 なお、本件は、法律および通達に関するトラブルではありません。 以 上 [ 参考図 ] 推定メカニズム 電磁接触器外観図 直流電源概要図 |