東北電力企業グループによる
能代地点における風力発電事業化について

平成12年 1月17日

 当社は、平成11年4月から12年3月までの予定で秋田県能代市浅内地区において、風力発電事業化についての可能性調査を実施しておりますが、これまでの調査結果等から判断し事業化が可能との見通しが得られました。今後は、当社企業グループの出資による事業会社を設立し、平成13年12月の運転開始を目指して同地点に風力発電所を建設することといたしましたので、その概要についてお知らせいたします。

 地球環境問題に関する社会的な関心が一層高まっているなか、当社としても、様々な地球環境問題に対する施策を展開してきており、とりわけ、温室効果ガスの排出削減につきましては、原子力開発の推進を中心に、火力発電における熱効率の向上や、自然エネルギーによる発電技術の開発・研究等に力を注いできております。
 特に、風力発電につきましては、東北地域の良好な風況に着目し従来から研究を重ねてきており、平成4年に設置した国内最大規模の風力発電基地「竜飛ウィンドパーク」においては、風力発電に関する様々な技術的・経済的課題についてノウハウの集積を図ってきたところです。

 また、当社としては平成4年4月以降、風力を含む新エネルギーによる発生電力の購入メニューを設定し、自然エネルギーによる発電の普及促進を側面から支援してきております。
  一方、近年においては、風力発電機の量産効果などによる発電コストの低下を背景として、大手商社等が事業として風力発電の大規模開発に乗り出すなど、風力発電の導入が活発化している状況にあります。

 当社としてもこうした状況の中、これまで蓄積した技術的・経済的 ノウハウを活用することにより、風力発電についてどのレベルまでコストダウンが図られるか検証していくことも必要となってきております。
 さらには、風力という東北地域の資源を有効利用することで、地球環境の保全に貢献するとともに、地域の活性化に少しでも寄与することを目的として、今回の事業会社設立および風力発電設備建設を推進するものであります。

 新会社については、平成12年2月下旬を目途に設立し、当面は現地における調査を継続するとともに、風力発電設備の建設に向けて、具体的な準備作業を行なっていくこととしております。
 なお、新会社および風力発電所の計画概要は別紙の通りです。

以 上




風力発電事業新会社の概要

1.

商 号:東北自然エネルギー開発株式会社(仮称)

 

2.

本 店予定地:宮城県仙台市

 

事業所予定地:秋田県能代市

 

3. 事業目的:

(1)自然エネルギー開発にかかわる調査およびコンサルタント業務
(2)自然エネルギー関連施設の運営および保守・点検業務
(3)自然エネルギー発電電力の販売

 

4.

資本金:4億円程度

 

5. 株 主:

東北発電工業株式会社
株式会社ユアテック
東北緑化環境保全株式会社

 

6.

新会社設立:平成12年2月下旬を目途に設立

 

7. 能代地点の発電設備概要
(1)発電所出力:14,400kW(600kW×24基)
(2)所在地:秋田県能代市浅内地区
(3)スケジュール:
  平成12年 2月 事業会社設立
    10月 建設工事着工
  平成13年 4月 風車据付開始
    12月 運転開始

以 上