女川原子力発電所1号機の第13回定期検査について

平成12年 1月14日

女川原子力発電所1号機は、平成12年1月17日(月)より第13回定期検査を約3ヵ月の予定で実施いたします。

定期検査は電気事業法に基づき、原子炉およびその附属設備が国の定める技術基準に合致し、 健全性が確保されていることを確認するために実施されるものです。

女川原子力発電所1号機においては、昭和59年6月に営業運転を開始して以来、 13回目の定期検査となりますが、今回の定期検査期間中に368体ある燃料集合体のうち、 108体程度を新燃料に取り替えることとしております。

なお、定期検査の期間中に点検を実施する主な設備ならびに主な点検項目は別紙のとおりです。


<女川原子力発電所1号機の概要>

・所在地

宮城県牡鹿郡女川町および牡鹿町

・電気出力

52万4千キロワット

・原子炉型式

沸騰水型軽水炉

・運転開始

昭和59年6月1日

以 上

女川原子力発電所1号機 第13回定期検査の概要

1. 定期検査の期間

平成12年1月17日(月)から約3ヵ月間

2. 定期検査期間中に点検を実施する主な設備

・原子炉本体

原子炉冷却系統設備

・計測制御系統設備

燃料設備

・放射線管理設備

廃棄設備

・原子炉格納施設

非常用予備発電装置

・蒸気タービン

補助ボイラー


3. 主要な点検ならびに作業

(1) 制御棒駆動機構の点検

89体ある制御棒駆動機構のうち、今回の定期検査では13体について分解点検を実施することとしております。
なお、分解点検の対象となる13体のうち、6体については予備品と取替えることにより、定期検査期間の短縮を図ることとしております。

(2) 出力領域モニタの取替

20本ある出力領域モニタについて、中性子照射量の程度に応じて取替えることとしており、今回の定期検査では6本について取替えを実施いたします。

(3) アクシデントマネジメント(注)策工事

アクシデントマネジメント策工事として、原子炉および格納容器への注水機能を強化する工事を実施いたします。


(注)アクシデントマネジメント
原子力発電所の安全設計の評価において想定している事象を大幅に超え、現実には起こるとは考えられない炉心損傷に至る事象(シビアアクシデント) に対し、その発生の防止や仮に発生したとしても影響を緩和するために運用・設備両面を充実させる措置のことで、電力会社が自主的に行うものであります。

参考図

(4)ドライウェル床ドレン系配管取替工事

ドライウェル床ドレン系配管の信頼性を向上させるため、床ドレン系配管および主要弁の一部を耐腐食性に優れた材質に取替えます。

(5)復水器細管の点検

27,688本ある主復水器細管全数について点検し、必要に応じて補修を実施いたします。

4.その他

平成5年11月の地震に伴う自動停止の対策として,ばね押付力を増加させた改良チャンネルファスナを今回取替える新燃料より順次採用いたします。

以 上


<参考>当社原子力発電所の現況

女川原子力発電所1号機(52万4千キロワット) 1月17日から定期検査予定
2号機(82万5千キロワット) 運転中
3号機(82万5千キロワット) 建設中
東通原子力発電所1号機(110万キロワット) 建設中