女川原子力発電所プロセス計算機検出器 故障警報に関する調査状況について |
平成12年1月4日 当社女川原子力発電所1・2号機において,1月1日0時02分に「プロセス計算機検出器故障」警報が発生し, 0時12分に自動で正常に復帰する事象が発生いたしました。その後,8時02分以降にも同警報が発生し,自動で正常に復帰いたしました。 当初,本件の原因等につきましては,当該警報は昨年も複数回発生していること,本システムについてはコンピュータ西暦 2000年問題に対応してプログラムの改修(2桁データを4桁データに変換する際,1900年代なら1900を,2000年代なら2000を加算) を行っていることならびに伝送される西暦データは4桁として扱っていることなどから,西暦 2000年問題に起因するものとは考えておりませんでした。 その後,時刻データについて詳細調査を行った結果,放射線管理用計算機では, 受信した99年12月31日24時00分データを西暦2桁から4桁に変換する際,放射線管理用計算機の内部時計が2000年となっていたため, 99+2000=2099年と計算した。この結果,このデータはあり得ないデータとして放射線管理用計算機からは送信されなかった。 したがって,プロセス計算機にデータが伝送されず,同警報が発生したことが判明しました。 以上のことから,0時02分の発報は西暦2000年問題に起因するものと判断いたしました。本件については,調査の途中, いくつかの観点から2000年問題に起因するものではないとの見方をお伝えしていたことについて,お詫び申し上げます。 また,同日8時02分以降の発報の原因については,宮城県の環境放射線監視テレメータシステムと当社のシステムとの間で 相互のデータ交換におけるタイミングにズレが生じたことが原因と考えられ,今後早急に対策を講ずべく県ご当局と調整して参ります。 以 上 |