平成18年の町村合併(八森町・峰浜村)で誕生した八峰町では、平成21年秋に“ 町の顔"となる待望の新庁舎が完成しました。木々の温もりに包まれた庁舎には、オール電化システムや戸籍の電算化を導入し、建物・情報の安全の徹底化と住民サービスの向上を目指しました。
また、八峰町では豊かな自然を次の世代へと繋げていくために、環境保全にも精力的に取り組んでいます。館内の冷暖房には、暮らしに身近な自然エネルギーを有効活用する「地中熱利用ヒートポンプ空調システム」を採用。安全性が高く快適な庁舎づくりを実現するとともに、省エネ・省コスト・CO2削減にも大きな効果を発揮しています。
町が取組む環境活動は、住民にも幅広く発信を心がけています。ヒートポンプの供給熱量や外気、地熱、室内の温度等をわかりやすく表示するパネルも公共スペースで公開されています。
平成18年10月に発生した火災により旧峰浜庁舎が焼失したことを教訓に、新庁舎では安全面をより強化。役場の機能、そして町や住民の情報をしっかりと守るため、空調をはじめ、給湯、キッチンにも火気を一切使用しない「オール電化システム」を採用しました。
八峰町では、確保に困らない無尽蔵の自然エネルギー・地中熱を有効的に活用することで、省エネと同時にランニングコストの軽減も実現可能に。初年度の年間光熱水費は、旧庁舎と比較して約250万円も節約することができました。
年中温度が安定した地中熱エネルギーを有効活用できるこの空調システムは、地下100mに埋め込まれた地中熱交換器に液体を循環させて周りの地熱と熱交換を行います。エネルギー棟にある地中熱ヒートポンプが夏は地中に熱を放熱して冷房に、冬は地中から熱を採熱して庁舎内をむらなく暖房します。