医療法人三愛会池田記念病院の前身、池田医院は、1960年に地域医療の充実を目的に福島県須賀川市に開設され、71年に医療法人三愛会池田病院となり、93年に池田記念病院と改称しました。2011年に創立50周年を迎えた、地域に密着した病院です。
11年3月の東日本大震災により池田記念病院は閉鎖となってしまいましたが、経営理念である「心かよい合う医療」を引き継ぎ、患者本位の医療体制と健康および安全をサポートする地域に根ざした医療を目指して、12年4月、新・池田記念病院が新築再開となりました。
新病院の建築にあたっては、集中管理による作業の効率化や火を使わないオール電化システムの導入により、安全で快適な医療環境とコスト削減を目指しました。
病棟では24時間365日空調を止められないことから、経済性に加えて信頼性の高い高効率ヒートポンプ空調および業務用ヒートポンプ給湯機を主体としたシステムを導入し、電力負荷の平準化、CO2排出量の削減に貢献しています。給湯は、夜間電力を活用した業務用ヒートポンプ給湯機により貯湯槽にお湯を貯めることで、冬でも湯切れすることなく安心してお湯を使うことができています。
厨房に電化厨房を採用したことで、空調負荷の低減につながっているとともに、温度・湿度が一定に保たれることから、快適な作業環境となっています。火を使わない厨房設備は、調理員にとって安全・安心であるとともに、衛生的で質の高い料理は「食感や味もいい」と患者からも好評です。
さらに同病院では、エコ委員会を立ち上げ、定期的にエネルギー使用状況を分析し、より高効率なエネルギー使用に取り組んでいます。