株式会社TBM｜東北電力

環境にやさしい地元企業の第七弾としてご紹介するのは、株式会社TBM様（以下、TBM）です。TBMは、2011年に現CEO・山﨑敦義氏が設立。自社で開発した新素材「LIMEX（ライメックス）」や再生素材「CirculeX（サーキュレックス）」を用いた製品開発など、環境配慮型の素材開発および製品の製造・販売を展開しています。カーボンニュートラル達成に向けたGHG（温室効果ガス）排出量削減や天然資源の枯渇など、環境やエネルギーに関するさまざまな課題がある中、その解決への貢献が期待されるTBMの事業内容や技術についてご紹介します。また、2024年3月31日までにecoでんきプレミアムにご加入いただいたお客さまの中から、「LIMEX製品セット」をプレゼントいたします！対象のお客さまにはWebサービス「よりそうeねっと」より応募方法をご案内いたしますので、ぜひご応募ください。

※商品発送時点で当社との需給契約を解約された方、ecoでんきプレミアムを解約された方、「よりそうeねっと」を退会された方は対象外となります

時代の架け橋となる会社を目指して

TBMの社名の由来「Times Bridge Management」には、「100年後も残る技術や事業を創り、時代の架け橋となる会社にしたい」という思いが込められています。ミッションとして掲げるのは「進みたい未来へ、橋を架ける」。持続可能な社会と豊かな自然環境を次世代に引き継ぐため、環境負荷ネットゼロと事業を通じた環境・社会課題の解決を目指した事業を展開しています。
国内外に拠点を置き、東北では生産拠点として宮城県多賀城市に「東北LIMEX工場」を設置しています。東北LIMEX工場は、量産機能としてだけでなく、LIMEXの製造における技術輸出のためのモデル工場でもあります。

新素材・LIMEXとは

TBMの事業の柱である「LIMEX事業」。LIMEXとは、石灰石由来の炭酸カルシウムなどの無機物を50％以上含む、リサイクルも可能な複合素材です。LIMEXを活用することで石油由来プラスチックの使用量を削減でき、また製造時に水をほとんど使用しないため水利用量を大幅に抑えることができます。さらに、多様な成型方法が可能で、かつ耐久性と耐水性が優れているなどの特性を生かし、プラスチックや紙の代替素材として印刷物、食品容器、文具、生活雑貨など幅広い製品を展開。10，000以上の企業・自治体などで採用されています。
東北LIMEX工場は、モデル工場として事業拡大に向けた基盤を確立し、水資源が不足する地域を中心に世界中に技術輸出を進めています。
加えて、世界40ヵ国で基本特許を登録しており、そのほかにも100件以上の特許出願を実施しています。さらに日本の優れた技術として、UNIDO（国際連合工業開発機関）のサステナブル技術普及プラットフォームにも登録されています。

資源循環型社会を目指して

もうひとつ、TBMの事業の柱となるのが「資源循環事業」です。同社ではサステナビリティ革命の実現に向けた野心的な目標として「TBM Pledge 2030」を掲げ、2030年までに100万トンのLIMEXとプラスチックを50ヵ国で循環させることを目指しています。そのカギとなるのが、使用済みプラスチックやLIMEXなどを原料とした再生素材「CirculeX」です。
現在、日本では廃プラスチックのほとんどが焼却して熱エネルギーを回収する「サーマルリサイクル」としてリサイクルされています。これを、CirculeXを通じて廃プラスチックを再製品化するマテリアルリサイクルを推進しています。製品開発も進んでおり、タイで回収された廃プラスチックを原料に現地生産された「ごみからよみがえるごみぶくろ」や、使用済みペットボトルやストレッチフィルムを原料とした包装材などがあります。
また、流通しているプラスチック製品などを適切に回収し、再資源化するため、資源循環プラットフォーム事業や、自社運営するリサイクルプラントを国内外に拡大し、資源循環型社会を目指しています。
※「ごみからよみがえるごみぶくろ」は、全国のローソン店舗（「ローソンストア100」を除く）で販売中

サステナビリティな社会を引き継ぐために

ビジョンに掲げる「未来に橋を架ける」ための取り組みとして、文部科学省の「子供の体験活動推進宣言」の賛同団体として次世代の育成・支援を行っています。小中高校生に向けて環境問題を取り扱った出張授業や、東北LIMEX工場では、地域の学校の工場見学の受け入れなどを実施しています。
高い技術力と独自の視点を持ってイノベーションを起こし、環境・エネルギー問題の解決に貢献するTBM。国内外から注目される事業が、世界中の未来への架け橋になろうとしています。