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11月定例社長記者会見概要2019年11月28日 〇原田社長からの説明事項 〇女川2号機設置変更許可申請書に係る審査書案について 本題に入ります前に、女川原子力発電所2号機の適合性審査の状況について、触れさせていただきます。 こうした中、昨日、11月27日に開催された原子力規制委員会において、女川原子力発電所2号機の「原子炉設置変更許可申請書」に関する「審査書案」が取り纏められました。
当社といたしましては、これまで、全社をあげて適合性審査に、真摯かつ丁寧に対応してまいりましたが、設置変更許可に向けて、一つの大きな節目を迎えたものと受け止めております。 また、新規制基準への適合性に留まらず、より高いレベルでの安全確保に向けて、最新の知見も取り入れながら、安全対策工事のみならず、各種訓練等も含めたハード、ソフト両面からの対策に、着実に取り組んでまいります。 さらに、再稼働にあたりましては、以前から繰り返し申し上げているとおり、地域の皆さまのご理解が何よりも重要と考えております。 引き続き、実際に発電所の安全対策をご覧いただく施設見学会や各種媒体を通じた理解活動など、様々な取り組みを積み重ねることによって、 一人でも多くの方から、ご理解をいただけるよう努めてまいる所存です。
それでは、送電部門における安定供給に向けた取り組みについて、ご説明いたします。
(当社の送電設備の概要について)
当社の架空送電線の長さは、14,855km、鉄塔の数は47,560基にのぼり、いずれも国内の一般送配電事業者の中では最大の設備規模となっております。 (厳しい自然条件への対応について) 一例を申し上げますと、送電線に積もった雪の重さで、送電線が垂れ下がり、別の送電線に接触することで発生する停電事故を防止するため、雪が積もりにくくするためのヒレ付電線を開発、導入いたしました。 (災害発生時の迅速な情報収集について) (送電設備保守業務の高度化、効率化について)
なお、先日の台風19号の際にも、人や車両が立ち入り困難な場所の被害状況の把握に、ドローンが大いに役立ちました。さらに、近年では、IoTやAIといったデジタル技術を活用し、保守業務の高度化・効率化にも取り組んでいるところです。 (腐食劣化診断システムの概要)
この「腐食劣化度診断システム」は、AIを活用し、撮影した画像情報から、送電鉄塔の腐食劣化度を判定するシステムであり、株式会社SRA(エスアールエー)東北さまと共同で開発したもので、電力業界としては初めての運用開始となります。 これまで、送電鉄塔の腐食・劣化の度合いの判定については、作業員による目視点検などで行っておりましたが、その結果に個人差が生じやすいという課題がありました。 このため、塗装や部材の取替などの補修工事を計画する際には、送電鉄塔ごとの補修の優先順位を付けるため、鉄塔1基ごとに、それぞれの状況を確認しなければならず、多くの時間と労力を要しておりました。
加えて、画像の撮影時に、GPSにより位置情報を自動的に取得する仕組みとなっています。取得した当該鉄塔の位置や、線路名などの情報について、判定結果とともにデータベースへ送信することで、各鉄塔の腐食・劣化の度合いを一元的に管理することが可能となります。 これにより、送電線路全体の鉄塔の腐食傾向を確認することが容易となり、これまでの鉄塔1基ごとの管理と比べ、腐食状況を的確に反映させた合理的な補修工事計画を短時間で策定できるようになります。 本日より運用を開始した本システムが、送電鉄塔の保守業務に係る 品質向上と効率化に大きく貢献するものと期待しているところです。 当社といたしましては、今後とも、地域特性や気象条件に適合した設備形成をはじめ、災害等も踏まえた設備の改修、日々の巡視・点検などを確実に実施していくとともに、様々な技術や知見の活用を進め、保守・メンテナンスコストの低減を図るなど、電力の安定供給と効率化の両立に向け、引き続きしっかりと取り組んでまいります。 本日、私からは以上です。 以上
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