プレスリリース

6月定例社長記者会見概要

2018年 6月27日

〇原田社長からの説明事項
 本日もお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。
 本日、私からは、「第94回定時株主総会の開催結果」について、ご説明いたします。

 

〇第94回定時株主総会の開催結果について
 今回の株主総会において、当社からは、第1号議案の「剰余金の処分」、それから、第2号議案から第6号議案までの、いずれも監査等委員会設置会社への移行に関連する議案といたしまして、定款の変更や、監査等委員を含めた取締役の選任、報酬額の決定などについてお諮りし、原案のとおりご承認をいただきました。

 

 一方、一部の株主さまからは、いずれも定款の一部変更に関するご提案といたしまして、「脱原発会社宣言」や「東通原子力発電所の廃止」、「廃炉計画の策定」について、ご提案がございました。
 また、「送電線容量の有効活用」や「再生可能エネルギー導入拡大計画の策定と実行」、「出資・債務保証」に関するご提案がございました。

 

 ご提案の内容は、株主総会の招集通知に記載のとおりでありますので、詳細は割愛させていただきますが、原子力発電に関するご提案について、当社といたしましては、
・原子力発電は、エネルギー資源に乏しい我が国において、安全確保を大前提に、安定供給、経済効率性、環境適合の観点から重要なベースロード電源であり、将来にわたって一定規模を確保していく必要があること
・また、当社としては、特定の電源や燃料に過度に依存することなく、原子力発電を活用しながら、バランスの 取れた電源構成を実現することが重要であると考えていること
・原子力発電設備の運転継続・廃止については、運転年数や新規制基準への適合性、安全対策工事費などを踏まえながら、総合的に評価を行うこととしていること
などを理由に、それぞれ反対意見を申し上げました。

 

 次に、再生可能エネルギーに関するご提案に関しましては、
・現在、国などにおいて、一定の条件のもと、既存の送電線の利用率向上に向けたルールの見直しや課題について、検討が進められているところであり、当社としても、こうした議論を踏まえ、適切に取り組むこととしていること
・また、当社は、企業グループ一体となって、再生可能エネルギーの導入拡大に積極的に取り組んできていること
・当社としては、各電源が持つ特性を十分に踏まえた上で、バランスよく組み合わせて運用していくことが重要であると考えていること
などを理由に、それぞれ反対意見を申し上げました。

 

 また、出資・債務保証に関するご提案に関しましては、
・当社はこれまでも、日本原燃および日本原子力発電の事業継続性や当社のメリット等を十分に評価した上で、支援の判断をしており、今後も適時適切に判断していくこととしていること
などを理由に、反対意見を申し上げました。

 

 この結果、大多数の株主の皆さまから、当社の意見をご支持いただき、株主提案の6議案につきましては、すべて否決されております。

 

 以上が、今回の株主総会で付議されました、議案の採択結果であります。

 

 今回の株主総会では、付議された議案以外にも、株主の皆さまから多くのご発言をいただきました。
 当社といたしましては、頂戴した貴重なご意見を事業運営に活かしながら、引き続き、様々な経営課題に的確に対応してまいりたいと考えております。

 

 また、当社は本日の株主総会をもちまして、監査等委員会設置会社に移行いたしましたが、新たなガバナンス体制のもと、迅速かつ機動的な意思決定や業務執行を実現し、事業運営のスピードアップを図るとともに、これまで以上に、業務の執行状況などに関する経営の監督機能の強化に努めることで、競争環境の変化などに柔軟に対応できる体制を 構築してまいりたいと考えております。

 

 なお、株主総会終了後に開催しました取締役会において、役員人事を正式に決定しております。
 
 本日、私からは以上です。

 

以上

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