トップページ > プレスリリース2009年分 > プレスリリース詳細 |
9月定例社長記者会見概要平成21年 9月30日 ○高橋社長からの説明事項 ○女川、東通原子力発電所の不適合事象の対応策について この原子力品質保証の改善については、当社はこれまでも継続的に取り組んできました。その結果、例えば、至近に実施した東通1号機と女川1号機の定期検査では、当社の定期事業者検査の実施体制に関する国の審査で、いずれも、最高レベルのA評定を受けています。 また、昨年来、定期事業者検査に合わせて、女川、東通の各プラントで進めてきた耐震裕度向上工事については、いろいろとご心配を頂く事態もありましたが、安全上重要な配管あるいは電路類のサポートへの対策工事が、全4機で今月初旬(9月8日)までに全て終了し、耐震性が更に向上しました。 このように、当社の原子力発電所の安全レベルは着実に向上していると考えていますが、こうした実績に、このたびの対策をさらに追加実施していくことにより、原子力発電所の安全・安定運転に、一層万全を期していきたいと考えています。 ○ウズベキスタンにおけるNEDO省エネモデル事業の受託について ウズベキスタンは、ご存知かと思いますが、旧ソ連からの独立国で、かつてのシルクロードの要衝です。国土の面積は約45万平方キロメートルと日本のおよそ1.2倍で、かなりの部分が砂漠のようです。また、人口は2,800万人弱ですが、首都タシケントがある東部に集中しています。 次に、今回実施する事業の概要とこれまでの経緯について説明させていただきます。はじめに、この「省エネモデル事業」は、これは日本において既に実用化されている省エネルギー技術を、開発途上国などに導入することで、実証事業を通して、その技術を定着、あるいは普及させていくというものです。そして、この事業は、NEDOが事業の実施者を募集して行っているものです。この省エネモデル事業は、三段階に分かれています。まず最初にプロジェクトの1.「実施可能性調査」(F/S)を行い、その結果をNEDOが評価し、内容が良ければ、2.実際に設備を建設し、実証運転を行う「実証事業」、さらには3.その後、「技術普及事業」ということで、途上国側で導入設備を運用していくにあたっての、フォロー、アドバイスや、モデル事業の成果を普及させていくためのPR活動などを行う、というふうに段階的に進めていくものです。 当社は昨年(平成20年)9月に、NEDOとこれら一連の事業に関する基本契約を締結し、今年(平成21年)3月までの間、実施可能性調査(F/S)を実施しました。その後、NEDOにおいてこの実施可能性調査(F/S)の結果に基づく評価が行われ、今年5月に第2段階の実証事業のステップに移すことが決定されました。そして、このほど、この実証事業の実施に向けて、NEDOとの間で「実証事業の委託契約」を締結しました。また、当社は、この事業のウズベキスタン側の実施事業者である「ウズベクエネルゴ社」との間で、8月に双方の役割分担などを定めた「協定付属書」を締結しました。このように、事業の実施に必要な契約面での手続きをこのほど整えたところです。 今回実施する事業は、日本政府とウズベキスタン政府の共同事業として、タシケント熱電併給所に、最新鋭のガスタービン・コジェネレーション設備を導入し、既設の蒸気タービンと組み合わせることで高効率の発電を行うというものです。 このプロジェクトにおいて、当社は、ガスタービンなどの機器の設計・製作・輸送を行い、ウズベキスタン側が実施する建設工事、試運転・実証運転に対して技術指導を行うこととしています。 以上が、ウズベキスタンにおける省エネモデル事業の概要です。当社としては、本事業を通じて、ウズベキスタンにおける省エネルギー、あるいはCO2の排出削減に貢献できるものと考えています。 なお、当社ではこれまでも、海外で様々なプロジェクトを展開しています。 ○「キイテミテ。ecoLIFEキャンペーン〜ヒートポンプでもっとエコ!」について 当社は、明日10月1日から2ヵ月間にわたり、「キイテミテ。ecoLIFEキャンペーン〜ヒートポンプでもっとエコ!」と題したキャンペーンを実施します。 当社では、CO2の排出削減のための電気の需要面からの取り組みとして、電気エネルギーの効率的な利用、あるいはヒートポンプなどの高効率機器の普及拡大にこれまで努めてきています。特に、東北地方においては、家庭で使用するエネルギーの約7割が、給湯と暖房となっています。したがって、これらのエネルギーの消費を抑制することが、省エネ、あるいはCO2の排出削減につながります。 そうした中で、エコキュートについては、当社管内における累積の導入台数が今年5月末に10万台の大台に到達するなど、このところ順調に普及が進んでいます。今年7月末現在のオール電化住宅の採用率は、新築の戸建では47.3%となっていますが、そのうち約3/4にエコキュートが導入されています。残りの約1/4は電気温水器です。 本日、私からは以上です。 以上
|