プレスリリース

次世代放射光施設に対する寄附の実施について

2020年 1月17日

 当社は、本日、次世代放射光施設の建設推進主体である、一般財団法人光科学イノベーションセンター(理事長:高田 昌樹氏)に対して、6億円の寄附をいたしました。


 当社としては、次世代放射光施設が中長期的に東北地域の発展に大きく寄与するものと考えており、同施設の建設に協力することは、「東北の繁栄なくして当社の発展なし」という、当社の創立以来受け継いできた基本的な考え方にも合致することから、寄附を決めたものです。


 次世代放射光施設は、現在、東北大学青葉山新キャンパス(仙台市青葉区)で建設が進められており、2023年度の運転開始が予定されております。


 同施設は、物質の機能を知るために有効である軟X線に強みを持つ高輝度の放射光施設として、産業界の高い利用ニーズが見込まれるとともに、新たな産学連携の戦略的スキームが提案されるなど、本格的な産学連携につながることが期待されております。

 

 加えて、東北地域が先進的な研究開発拠点として認知され、研究者・研究施設等が集積することで、最先端のものづくりの拠点となり、地域の産業構造の高度化に貢献するものと考えられます。


 当社といたしましては、同施設の一日も早い運転開始を期待するとともに、東北地域の発展に寄与するよう地域の皆さまとともに取り組んでまいりたいと考えております。


以 上


※ 放射光施設とは、光速近くまで加速された電子が放つ極めて明るい光(=放射光)を利用して、あらゆる物質を原子レベルで観察できる、いわば「巨大な電子顕微鏡」です。物質の状態をナノメートルレベル(10億分の1メートル)で分析することで、炭素繊維や燃料電池、創薬、バイオなど、様々な分野での製品開発に活用されております。

 最先端の科学技術は、物質の「構造解析」に加えて、物質の「機能理解」へと向かっており、物質表面の電子状態変化を時間的に追える高輝度(輝度:放射光の明るさ)の「軟X線」利用環境の整備が重要となっております。次世代放射光施設が生み出す放射光は主に軟X線であり、軽元素を感度良く測定でき、物質の電子状態の詳細な解析が可能で、「物質の機能を知る」ことに強みがあるといわれております。


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