当社は、粟島火力発電所(新潟県粟島浦村、総出力:900kW)について、本日、新たに10号機の営業運転を開始し、既設の6号機を廃止いたしました。
粟島火力発電所は、1963年に1号機が営業運転を開始して以降、島内の電力需要の増加にあわせて、順次発電設備を増設し、電力の安定供給に努めてまいりました。
一方、以前の発電設備は経年化が進んでいたことに加え、保守部品の生産中止などにより、今後の保守が困難になることから、2014年9月より、7〜10号機(総出力:900kW)を新設し、経年化が進んだ2〜6号機を廃止するリプレース工事を進めてまいりました。
本工事では、島内の供給力を維持するため、1台ずつ新設と廃止を繰り返す「ビルド&スクラップ」方式により、これまで7〜9号機を新設するとともに、2〜5号機を廃止しており、このたびの10号機の営業運転開始ならびに6号機の廃止により、すべての発電設備を入れ替える工事が完了いたしました。
新設した設備の特長としては、発電設備の冷却方式を、これまでの海水冷却器による水冷方式から、ラジエータによる空冷方式にすることで、海域への温水の排出をなくし、環境負荷の低減を図っております。また、発電機の台数を、これまでの5台構成から4台構成にすることで、導入費用と運転費用の低減を図ることができます。
当社としましては、本工事にご理解、ご協力をいただいた地域の皆さまに感謝するとともに、引き続き、電力の安定供給に万全を期してまいります。
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