プレスリリース

当社独自のエネルギーマネジメントシステム「エグゼムズ(exEMS)」の本格サービスを開始します〜高圧で電気をお使いのお客さまの省エネルギー・省コストを実現〜

2018年10月31日

 当社は、高圧で電気をお使いのお客さま(事務所ビル・商業施設・工場等)向けに、最適な電気の使い方を支援するエネルギーマネジメントシステム※1「エグゼムズ(exEMS)」について、2018年11月1日より、本格サービスを開始することといたしました。


 エグゼムズは、お客さまのエネルギーコスト削減ニーズや環境意識の高まりにお応えし、さらなる省エネルギー・省コストを実現するため、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)を活用することにより、最大需要電力(デマンド)や使用電力量の変化など、電気の使用状況を見える化するとともに、外気温の影響等によるデマンドの変化を正確に予測することが可能なシステムです。


 2016年6月より、一部のお客さまを対象に試行運用しておりましたが、試行期間中に確認された有効性や課題を踏まえたシステム開発が完了したことから、本格サービスを開始することとしたものです。

 11月1日より、現在試行運用中のお客さまについて本格サービスへの切り替えを行い、2019年2月からは新規のお客さまへの提供を予定しております。


 本格サービスへの移行に際しては、電気の使用状況の見える化やデマンドの監視、過去の使用実績との比較機能など、これまで試行運用時に提供していた機能を高度化することに加えて、ビッグデータを活用した24時間先までの詳細なデマンド予測機能や、節電の効果を具体的に数値で示すことにより、節電の確実性を高める「節電行動支援機能(節電トライアル)」(特許出願中)などについても提供いたします。

 さらに、通信方式にLPWA※2を採用することで省電力化を実現したほか、機器の小型化を図り設置が容易なシステム構成(特許出願中)としております。


 今後、さらなる機能の拡充も予定しており、空調設備を自動制御する「エグゼムズ withA」や、空調設備も含めて複数設備を自動制御する「エグゼムズ アドバンス」についても、来年4月以降、追加でサービスを開始いたします。

 なお、「エグゼムズ アドバンス」の対象設備については、現在当社が取り組んでいる「バーチャルパワープラント実証プロジェクト」※3の一環として、お客さまの事業活動に支障のない範囲で、遠隔制御(稼働・抑制・停止)を行い、需給バランス調整機能としての活用可能性についても併せて検証することとしております。


 当社は、コーポレートスローガン「より、そう、ちから。」のもと、今後ともお客さまに“より沿う”サービスの充実に努めてまいります。


※1 エネルギーマネジメントシステム:
ビルや工場などエネルギーの使用状況を見える化し、収集データなどにもとづきエネルギー使用の最適化を図るシステム。

※2 LPWA(Low Power Wide Area):
省電力で広域なエリアをカバーすることを特長とする通信方式。

※3 バーチャルパワープラント(VPP:仮想発電所)実証プロジェクト:
VPPとは、自治体や企業、一般のご家庭のお客さまなどが保有している設備(発電設備や負荷設備)や蓄電池、電気自動車など、地域に分散して存在するエネルギーリソースについて、IoTなどの新たな情報技術を用いて遠隔制御し、集約することで、あたかも一つの発電所のように機能させること。
当社では、新たな情報技術の進展による事業環境の変化に先見的に対応するとともに、お客さまサービスのさらなる向上や、将来の事業領域の拡大につながる新たなビジネスモデルの構築に向け、「バーチャルパワープラント実証プロジェクト」を2018年度より展開している。


以上



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