プレスリリース

変電所の運転・保修業務の品質向上および効率化に向けた「スマートグラスシステム」の運用開始について

2018年10月15日

 当社は、このたび、変電所の運転・保修業務の品質向上および効率化を目的に、東芝エネルギーシステムズ株式会社(本社:神奈川県川崎市 取締役社長 畠澤 守 様)、ならびに東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市 取締役社長 錦織 弘信 様)が提供する「スマートグラスシステム」(眼鏡型コンピューター)の運用を開始いたしました。


 当社では、IoT・AI・ビッグデータ等の新たな情報技術を活用した設備運用の高度化・効率化等に取り組んでおります。


 この一環として、2016年度より、東芝グループと共同で、変電所の運転・保修業務の品質向上、効率化および安全性向上に資する研究・検証を行っております。本取り組みの中で、作業現場において「スマートグラスシステム」を試運用したところ、現場作業員への作業支援による作業品質の向上や効率化等、有効性が確認できたことから、今般、変電所の運転・保修業務を担う電力センター(23カ所)へ配備し、運用を開始したものです。


 スマートグラスは、作業員が着用し、内蔵カメラが捉えた目線映像や音声を、現場から遠隔地にいる支援者へリアルタイムに配信することで、支援者があたかも現場にいるかのような映像や音声を共有できるものです。


 遠隔地支援者が、作業員と同じ映像や音声を共有しながら、ビデオ通話機能による音声伝達、さらには作業員の視界にポインターやテキストメッセージを表示させて 作業を支援することで、迅速かつ正確な現場状況の把握や的確な支援による作業品質の向上や効率化が図られます。


 また、災害等の有事の際には、スマートグラスから伝送された現場の映像や音声をテレビ会議を通して、複数の事業所間でリアルタイムに共有することで、より速やかな復旧計画の立案や復旧作業等が可能となるなど、変電所の運転・保修業務にとどまらない様々な場面での応用が期待できることから、今後、活用範囲の拡大についても検討してまいります。


 当社といたしましては、今回の取り組みを通じて、変電所の運転・保修業務の品質向上および効率化を図るとともに、今後も社外の技術や知見を活用しながら、電力の安定供給に取り組んでまいります。

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