電力広域的運営推進機関では、2018年10月1日から地域間連系線の利用ルールを見直すこととなっております。
具体的には、連系線容量(利用枠)の割り当て方法について、現行ルールでは、連系線利用計画の提出順に基づく「先着優先※1」により容量割当を積み重ねた上で、なお容量に空きがある場合は、「間接オークション※2」により割り当てております。
この度、連系線をより効率的に利用し、電気料金の最大限の抑制および事業者の事業機会の拡大を実現するため、「先着優先」ルールを廃止し、卸電力取引所で売買契約が成立した事業者へ利用枠を割り当てる「間接オークション」を全面的に導入するものです。
本見直しを踏まえ、当社は、本日、託送供給等約款の変更届出を経済産業大臣に行いました。
託送供給等約款の主な変更内容は次のとおりです。
1.連系線利用計画の提出に関連する供給条件の削除
「間接オークション」を全面導入することで、これまで電力広域的運営推進機関に提出を要した連系線利用計画の提出が不要となることから、関連する供給条件を削除しました。
2.変更賦課金に関連する供給条件の削除
「間接オークション」を全面導入することで、連系線容量(利用枠)の空おさえ防止を目的として計画値の減少時に事業者へ求める変更賦課金が不要となることから、関連する供給条件を削除しました。
なお、細目的事項を定めた変更賦課金要綱についても併せて廃止します。
以上
※1 先着優先:
連系線の利用において、先に受理した計画を後から受理した計画より優先して扱うことをいいます。
※2 間接オークション:
直接オークションとは、連系線を利用する権利または地位を、オークションによって直接割り当てることを指します。
一方、間接オークションでは、連系線を利用する権利または地位の割り当てを行わず、エネルギー市場(日本でいえば「一般社団法人日本卸電力取引所:JPEX」における市場)において、電力の売買契約が成立した事業者へ利用枠を割り当てます。(電力の売買契約を通じて、連系線の利用枠を割り当てることから「間接オークション」と呼ばれております。
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