プレスリリース

原町火力発電所の石炭灰を有効活用した福島復興への貢献について〜盛土材となる石炭灰混合材料「輝砂(きずな)」の製造について〜

平成26年 5月27日

 当社は、東日本大震災で被災した福島県の復興に向けた貢献の一環として、原町火力発電所(発電出力:100万kW×2基、所在地:福島県南相馬市)から発生する石炭灰を、盛土材として有効活用することといたしました。

 当社は、福島県沿岸部の津波被災地の復旧・復興に関して大量に必要となる盛土材が不足している現状を踏まえ、発電過程で生じる原町火力発電所の石炭灰の活用について検討を進めてまいりました。この結果、石炭灰(フライアッシュ※)にセメントと水を混合して製造した固形物(石炭灰混合材料)を盛土材として活用できることを確認したことから、発電所構内に製造装置を設置し、製品化することとしたものです。

 なお、製造する盛土材の製品名につきましては、火力発電所(汽力発電所)の石炭灰を加工した石炭灰混合材料である「汽砂(きずな)」を、復興貢献資材として価値のあるものと位置付け、さらに原町火力発電所と地域との「絆」という想いを込め、「輝砂(きずな)」とすることといたしました。

 年間生産量は、原町火力発電所から発生する石炭灰(約50万トン/年)の約1割に相当する約5万トン/年を利用し、約6万m3とする計画としております。また、製造に関しては、当社の製造管理の下、製造装置の運転・保守等を専門業者に委託し、現在、発電所構内に製造装置の設置を進めているところです。今後、製品の製造・環境安全性の確認を経たうえで、当社グループ企業を通じて、8月中に「輝砂」の販売を開始する予定です。

 当社といたしましては、本取り組みが、被災地の復興の一助となることに加えて、更なる石炭灰の有効活用にもつながることを期待しております。今後も引き続き、発電所の安定運転に努めるとともに、地域の復興・発展に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

 本取り組みの概要については、別紙のとおりです。

以上

※ 石炭灰には、フライアッシュと呼ばれる電気集じん器で集めた微粉末の灰と、クリンカアッシュと呼ばれるボイラーの底に溜まる灰の塊を回収して脱水・粉砕した灰の二種類あり、今回の取り組みは、このうちフライアッシュを活用するもの。

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