プレスリリース

新型電子メーターによる遠隔検針の実証試験の実施について

平成22年 3月31日

 当社は、業務の効率化およびお客さまサービスの向上などに向けて、遠隔検針に関する技術や業務ノウハウの獲得とその蓄積を図ることを目的として、平成22年度下期から、新型電子メーターを利用した遠隔検針の実証試験を実施いたします。

(※遠隔検針とは、検針員が毎月電気のご使用場所に出向いて行っている検針作業を、通信媒体の活用により、遠隔操作で検針データ等の収集を行うことを言います。)

 今回の実証試験では、他地域に比べて広い営業エリアにお客さまが分散しているという当社管内の地域特性を踏まえて、最適な検針データの収集方法等について検証を行います。
 具体的には、新型電子メーターを当社管内の約2,000戸のお客さまに設置し、電気使用量などの計量データを、通信媒体を活用して収集するというものです。実証試験は、山間部や都市部など検針環境の違いにより3つのパターンに分けて、平成22年度下期から平成24年度末にかけて、順次行ってまいります(別紙参照)。

 実証試験で使用する新型電子メーターは、昼・夜の時間帯別に電気使用量を計量するという従来の機能に加え、30分単位での計量・記録が可能となっております。また、双方向通信機能や遠隔操作による開閉機能(電気の入・切)のほか、停電を検知する機能なども備えております。
 このため、この新型電子メーターを使用することにより、電気のご使用場所に出向いて毎月実施している検針業務や引越し時の電気の入り・切り作業を遠隔で行うことが可能になり、業務の効率化が期待できます。
 また、お客さま宅で万一停電が発生した際に、遠隔でメーターの通電状況を確認できることから、停電原因箇所の特定がスムーズとなり、復旧時間の短縮が図られ、お客さまサービスの向上にもつながります。
 さらに、将来的には、お客さまに時間ごとの電気の使用状況をお知らせすることで、お客さまにご自身の電気の使い方の特徴を確認いただけるようになるなど、お客さまの効率的な電気のご使用を支援するための活用も考えられます。

 当社では、実証試験の結果を踏まえ、検針困難箇所など業務効率化の効果が期待できる箇所を対象に、新型電子メーターの本格導入を検討してまいります。さらに、中長期的には、通信インフラや情報セキュリティ等を考慮しつつ、お客さまの効率的なエネルギー利用支援など低炭素社会実現に寄与する活用方法について検討を行っていくこととしております。

以上

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