プレスリリース

ベトナムにおけるソンマック水力発電所の営業運転開始について

平成20年 4月10日

 当社は、ベトナム国営企業の農業機電社(AGRIMECO)と設立した合弁会社「ソンマック・パワー・カンパニー・リミティド」を通じ、同国タインホア省にあるソンマック水力発電所(出力2,000kW)の建設工事を行ってまいりましたが、このたび、各種諸試験を経て同国所轄官庁による最終検査に合格し、営業運転を開始いたしました。

 本プロジェクトは、当社が独自にプロジェクト発掘を行ったもので、1980年代に建設されたものの、設備の不具合等により休止していた旧ソンマック水力発電所に水圧管路および水車・発電機を新たに設置し、発電機能の再生を図り、ベトナム電力公社(EVN)に売電するIPPプロジェクト(注1)です。

 また、このプロジェクトは、同国における火力発電の代替効果として温室効果ガスの削減が見込まれることから、当社が、京都議定書に基づくクリーン開発メカニズム(CDM)(注2)としての認定手続きを進め、国連CDM理事会の登録を得た、ベトナム国における最初のCDM発電事業でもあります。これにより、当社は、2012年末までに自主開発によるCO2クレジット約2万トンの獲得を見込んでおります。

 当社は、日本国内での水力発電事業を通じて蓄積した技術、ノウハウを生かし、企業グループとしてプロジェクトの計画段階から社員を現地派遣する等の技術支援を行ってまいりました。今後も、発電所の運営主体である合弁会社に対し、継続して協力してまいります。

 なお、プロジェクトの概要等は別紙のとおりです。

以上

(注1)IPP(Independent Power Producer)プロジェクト
発電設備を建設・運営し、発電した電力を電力会社に卸売する事業。

(注2)クリーン開発メカニズム(CDM)
先進国の資金・技術支援により、開発途上国において温室効果ガスの排出削減事業を実施し、そこから生じる削減量を先進国の削減約束の達成に利用できる制度。途上国にとっても、自国に対する技術移転と投資の機会が増し、持続可能な開発に資する。

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