プレスリリース

仙台火力発電所4号機新設工事の開始について〜当社初の火力リプレース、高効率コンバインドサイクル発電設備へ〜

平成19年11月 1日

 当社は、本日、平成22年7月に営業運転開始を予定している仙台火力発電所4号機の新設工事を開始いたしました。

 仙台火力発電所は、昭和34年10月に1号機が営業運転を開始して以来、2、3号機とともに、40年以上にわたり電力安定供給の一翼を担ってまいりました。
 こうした中、当社では、二酸化炭素の排出量削減および発電コストの低減による競争力強化の観点から、老朽化した1〜3号機を廃止し、二酸化炭素の排出が少ない天然ガスを燃料とする、高効率コンバインドサイクル発電設備として、新たに4号機を建設するリプレース計画を進めてきたものです。
 なお、当社の火力発電所におけるリプレースは、仙台火力発電所が初めてとなります。

 コンバインドサイクル発電設備は、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせて発電を行うもので、従来の発電方式と比較して熱効率※1が高く、燃料費とともに二酸化炭素の排出量を削減することができます。
 当社では、東新潟火力発電所3号系列および4号系列にコンバインドサイクル発電設備を採用しており、仙台火力発電所4号機は、当社にとって3基目のコンバインドサイクル発電設備となります。

   仙台火力発電所4号機の熱効率は、ガスタービンの改良などにより、東新潟火力発電所3号系列および4号系列を上回る52%程度(高位発熱量基準)※2を見込んでおり、従来型のガス火力と比較し、燃料費、二酸化炭素排出量とも3割程度削減できるものと試算しております。

   また、仙台火力発電所は、特別名勝松島第2種保護地区に立地していることから、タービン建屋やボイラ等の主要構築物については、松島の自然環境と調和するよう、日本建築の代表的な手法である白壁と瓦葺屋根の蔵をイメージしたデザインとしております。

   今後、土木工事の進捗状況にあわせて、平成20年4月頃から建物関係の建築工事、平成20年12月頃から機械関係の据付け工事を開始し、平成22年7月に営業運転を開始する予定としております。

 建設工事にあたりましては、環境保全に万全を尽くすとともに、無事故・無災害で完成の日を迎えることができるよう、安全確保を最優先に取り組んでまいります。

 なお、仙台火力発電所4号機新設工事の概要などについては別紙のとおりです。

以上

※1 熱効率とは、燃料の燃焼によって発生した熱エネルギーのうち、どれくらいの量が電気エネルギーに変わったかという割合を表す数値であり、燃料中の水分および燃焼によって生成された水分の凝縮熱を差し引いて算出する「低位発熱量基準」と、凝縮熱を含めた発熱量を基に算出する「高位発熱量基準」がある。

※2 仙台火力発電所4号機の熱効率は、高位発熱量基準では52%程度、低位発熱量基準では58%程度を見込んでいる。

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