プレスリリース

ハンガリー国におけるバイオマス発電JIプロジェクトの着工について

平成19年 6月18日

 当社は、地球温暖化防止に向けた取り組みとして、ハンガリー国におけるバイオマス発電プロジェクトを京都メカニズムの共同実施(JI)※1事業と位置づけ、これに出資参画するとともに、必要な各種許認可の取得手続きなどを進めてまいりました。
 このたび事業化の諸条件が整ったことから、6月15日、現地において着工式を行い、発電所の建設工事を開始しましたのでお知らせいたします。

 本プロジェクトは、木質チップを燃料としたバイオマス発電により、化石燃料を代替することでCOの排出削減を図るものです。本プロジェクトから当社が取得するCOクレジットの総量は、2012年までに約36万トンと見込んでいます。
 なお、JI事業としては、2006年3月に我が国の民間企業として初の政府承認を取得しております。

 本プロジェクトは、地球環境問題に貢献することに加え、地元産業の振興や雇用にも大きく寄与するものとして、ハンガリー政府から高く評価されております。
 当社では、本プロジェクトの実施主体となる「DBM社」とともに、2008年12月の発電所の運転開始に向け、プロジェクトを確実に推進していくこととしております。

 当社は、現在建設工事中のベトナム国ソンマック小水力CDM※2事業に続くこうした取り組みなどを通じて、今後も、地球規模での温暖化防止に貢献してまいりたいと考えております。

 プロジェクトの概要等については別紙のとおりです。

以上

※1:共同実施(JI: Joint Implementation):
  先進国と市場経済移行国が共同で温室効果ガスの排出削減事業を実施し、それにより生じた削減分(排出権、ERU)を投資国(先進国)が自国の削減量に充当する制度。

※2:クリーン開発メカニズム(CDM: Clean Development Mechanism):
 先進国と開発途上国が共同で温室効果ガスの排出削減事業を実施し、それにより生じた削減分(排出権、CER)を投資国(先進国)が自国の削減量に充当する制度。
 当社はベトナム国において、設備の不具合等により発電を休止している旧ソンマック水力発電所の機能回復を図り、ベトナム電力公社(EVN)に売電するIPPプロジェクトに参画するとともに、CDMとして2012年までに合計2万トン程度のCOクレジット獲得を予定している。

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