女川原子力発電所2号機は、平成22年11月6日より第11回定期検査を実施しておりますが、本日(3月11日)14時00分、原子炉を起動いたしました。
今後は、徐々に原子炉の出力を上昇させながら、設備の健全性を確認した上で発電を再開(調整運転)いたします。
なお、3月7日、タービンで使用した蒸気を海水で冷やすための復水器において、復水器細管に流れる海水が復水器内に微量に漏れ込んでいる可能性があることを確認したことから、点検・調査を行いました。
(平成23年3月10日お知らせ済み)
調査の結果、細管に海水が流れないよう閉止している栓※が外れている個所があり、この細管から海水が漏れ込んだことを確認したことから、当該細管に再度閉止栓を取り付け、海水の漏れ込みがないことを確認しました。
海水が復水器内に微量に漏れ込んだ原因は、肉厚が薄くなっていた当該細管の外面から徐々に浸食が進行して微細な穴が開き、そこに閉止栓が外れたことで細管内に海水が流れ込んだことによるものと推定しております。
※ 減肉が確認された復水器細管については、細管の減肉が進んで穴が開いた場合でも復水器内に海水が漏れ込まないよう、予防保全の観点から閉止している。
以 上
【参考】
<女川原子力発電所2号機の概要>
・所在地 宮城県牡鹿郡女川町および石巻市
・定格電気出力 82万5千キロワット
・原子炉型式 沸騰水型軽水炉(BWR)
・運転開始 平成7年7月28日
<当社原子力発電所の現況>
○女川原子力発電所
1号機(定格電気出力52万4千キロワット) 運転中
2号機(定格電気出力82万5千キロワット) 平成22年11月6日から定期検査中
(本日、原子炉起動)
3号機(定格電気出力82万5千キロワット) 運転中
○東通原子力発電所