プレスリリース

当社原子力発電所における燃料集合体ウォータ・ロッドの曲がりに係る点検状況について(中間報告)

平成25年 1月 7日

 当社は、平成24年11月28日、原子力規制委員会より、指示文書「東京電力株式会社柏崎刈羽原子力発電所第5号機の燃料集合体ウォータ・ロッド※1の曲がりについて(指示)」を受領しました。

 

 本件は、東京電力株式会社柏崎刈羽原子力発電所5号機において、使用済燃料プールに貯蔵されている燃料集合体のウォータ・ロッドに曲がりが確認されたことを受け、沸騰水型原子炉を所有する原子力事業者に対して、同様の事象がないかを確認し、その結果等について報告することを求められたものです。

 

 当社は、本指示に基づき、女川原子力発電所および東通原子力発電所における現時点までの点検等の状況を中間報告として取りまとめ、本日、同委員会へ報告しました。

 

 現時点までの点検等の状況は、以下のとおりです。

○女川原子力発電所および東通原子力発電所にある燃料集合体について、再使用チャンネルボックス※2を装着した燃料集合体およびチャンネルボックスを脱着した履歴のある燃料集合体(以下、「当該の燃料集合体」という。)の体数等を確認した。(別表参照)

○女川3号機の使用済燃料プールに貯蔵されている当該の燃料集合体102体のうち9体、東通1号機の使用済燃料プールに貯蔵されている当該の燃料集合体23体のうち3体について抜き取りによる外観点検を実施し、ウォータ・ロッドの曲がりを含む、損傷や変形等の異常がないことを確認した。

○女川3号機において、当該の燃料集合体102体のうち今後原子炉内に装荷を予定している5体の外観点検を実施し、ウォータ・ロッドの曲がりを含む、損傷や変形等の異常がないことを確認した。

 

 なお、今後も女川1号機、女川2号機および東通1号機について、本件に係る点検等を計画的に実施してまいります。

 

以 上

 

※1 燃料集合体の中央部に燃料棒と並行して設けられている中空の管で、内部に冷却材を通すことにより燃料集合体内部の出力の最適化を図るもの。

 

※2 原子炉内において使用実績のあるチャンネルボックスを、別の新燃料に取り付けし、再び原子炉内で使用したもの。チャンネルボックスは、燃料集合体を覆っている四角い筒状のもので、燃料集合体内の冷却材流路を確保するとともに制御棒のガイド等の機能を持つ。東京電力株式会社柏崎刈羽原子力発電所5号機において、再使用チャンネルボックスを燃料集合体に取り付ける際、燃料集合体に過大な荷重を加えたことでウォータ・ロッドの曲がりが発生した可能性が大きい旨が、原子力規制委員会へ報告されている。

 

(参考)

別表:再使用チャンネルボックスを装着した燃料集合体およびチャンネルボックスを脱着した履歴のある燃料集合体の体数

 

再使用チャンネルボックス装着

チャンネルボックス脱着履歴あり

原子炉内

使用済燃料プール

原子炉内

使用済燃料プール

女川1号機

    0体

   69体

    4体

   100体

女川2号機

全燃料取出済

   88体

全燃料取出済

   105体

女川3号機

全燃料取出済

    0体

全燃料取出済

   102体

東通1号機

    0体

    0体

    7体

    23体

注:女川2号機または女川3号機に号機間移送した燃料集合体を含む。

 

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