プレスリリース

原子力規制庁による放射性物質の拡散シミュレーションの試算に用いられた当社提出データの一部誤りについて

平成24年11月22日

 原子力規制委員会において、平成24年10月24日、放射性物質の拡散シミュレーション※1の試算結果が公表されました。

 本シミュレーションは、各原子力発電所において東京電力福島第一原子力発電所の事故と同程度の事故を仮定し、周辺地域における放射性物質の拡散の仕方を推定したものであり、試算においては、原子力発電所を有する事業者から独立行政法人原子力安全基盤機構(以下、「JNES」という。)へ提出した各原子力発電所の気象データ(風向、風速、降水量、大気安定度※2)が用いられております。

 

 先般、他事業者がJNESに提出したデータに関して、データの取り扱いの説明に誤りがあったことを踏まえ、当社は、JNESへ提出した女川原子力発電所および東通原子力発電所の気象データについて自主的に確認しておりました。その後、JNESより電気事業連合会を通じて、提出データの誤りの有無に関する確認依頼を受け、引き続き確認しておりました。その結果、提出したデータのうち大気安定度の一部に誤りが確認されたことから、本日、電気事業連合会を通じてJNESへ報告いたしました。

 

 今回誤りが確認された大気安定度のデータは、原子力発電所で観測された風速および日射量(または放射収支量)を用いて拡散のしやすさを分類したものであり、この分類の処理過程で誤りが生じたものです。

 

 今回確認された誤りの概要は、別紙のとおりです。

 

以 上

 

※1 道府県が地域防災計画を策定するにあたり、防災対策を重点的に充実すべき地域の決定の参考とすべき情報を得るためとして示されたもの。

 

※2 昼間太陽から受ける日射量(夜間の場合は放射収支量)と風の強さにより気流の乱れを表す指標。放射収支量とは、地表面が太陽から受け取るエネルギーと地表面から大気中へ逃げていくエネルギーの差であり、地表面の冷えやすさを示す指標。

 

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