プレスリリース

アレバNC社の新規ウラン濃縮プロジェクトへの参画について

平成22年11月 4日

 当社は、ウラン燃料の安定調達に向けた取り組みの一環として、アレバNC社(フランス)の新規ウラン濃縮プロジェクト(ジョルジュベスII工場)に参画することとし、同工場の持株会社であるSETホールディング社発行済株式の1%をアレバNC社から取得します。これは、当社にとって初めての海外ウラン濃縮事業への参画となります。

 本プロジェクトへの参画にあたり、当社と同様に今回参画予定の九州電力株式会社、および既に参画している関西電力株式会社、双日株式会社の4社共同出資により、今年9月、フランスにジャパン・フランス・エンリッチメント・インベスティング社を設立しており、同社を通じて、2010年中にSETホールディング社の発行済株式を取得することとしております。

 ジョルジュベスII工場は、2010年中に竣工し、2016年時点で濃縮ウランの生産容量を7,500トンSWUに拡張する予定であり、これは世界の濃縮ウラン需要の約13%に相当すると想定されています。

 当社は、アレバNC社をはじめとしたアレバグループと40年以上もの間、ウラン精鉱の生産、転換、濃縮、使用済燃料の再処理など原子燃料サイクル全般において、円滑な取引を通じて良好な関係を構築してきました。
 本プロジェクトへの参画により、両者の更なる関係強化が図られるとともに、ウラン濃縮市場等に関する情報を当社が直接入手することが可能となり、各国における原子力開発の進展による将来的なウラン濃縮市場の逼迫が予想される中で、ウラン燃料の調達の安定性が一層高まるものと考えております。

 当社は、昨年6月に、経営の長期的な方向性を示した「東北電力グループ経営ビジョン2020〜地域と共に〜」を策定し、事業運営の方向性として、第一に「原子力を中心としたエネルギー供給の推進」を掲げました。
 当社としては、原子力発電の着実な推進のため、本プロジェクトへの参画や既に参画しているカザフスタン共和国におけるウラン鉱山プロジェクト等により、今後ともウラン燃料の安定調達に努めてまいります。

 今回のプロジェクトの概要は、別紙のとおりです。

※SWU・・・濃縮ウラン生産プロセスにおける作業単位

以上

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