プレスリリース

第5回「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」の開催結果について

平成20年 5月13日

 当社は、本日、「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」の第5回会合を開催いたしましたので、その概要について以下のとおりお知らせいたします。
 この顧問会議は、平成18年7月に、原子力品質保証体制に係る総点検結果を踏まえた再発防止対策をより実効あるものとするため、社外有識者より客観的かつ幅広い視点からアドバイスをいただくことを目的に設置したものです。
 当社は、原子力品質保証体制の改善に向けた取り組み状況を、四半期毎に実施される保安検査において原子力安全・保安院にご確認いただくとともに、節目節目で顧問会議を開催し、委員の皆さまに貴重なご助言をいただきながら、着実に再発防止対策に取り組んでまいりました。
 このような中、今年3月の保安検査において「再発防止対策は実行計画どおりに実施され、改善のための仕組みが構築されており、品質保証体制が機能する仕組みとなりつつある」との一定の評価をいただきました。このようなことから、当社としては、再発防止対策の所期の目的は達成できたものと考えております。
 この度、顧問会議の委員の皆さまに第一線現場である女川原子力発電所における取り組み状況を直接ご確認いただくとともに、再発防止対策の達成状況にご理解をいただいたことから、今回をもって顧問会議を終了することといたしました。
 当社といたしましては、今後とも品質マネジメントシステムに係るPDCAサイクルを着実に回し、継続的な改善に努めてまいりたいと考えております。

【第5回「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」開催結果の概要】

●開催日時 平成20年5月13日(火)12時00分〜16時00分
●開催場所 女川原子力発電所
●出席者 別紙のとおり
●テ−マ 女川原子力発電所内視察
(現地における原子力品質保証体制の改善に向けた取り組み状況の確認)
●概要  
 会議では、高橋社長からの挨拶の後、当社より「発電所内での意識改革に向けた取り組み」について説明いたしました。その後、出席委員の方々に発電所内を視察いただき、ご意見を拝聴いたしました。
 本会議における出席委員の方々からの主なご発言は以下のとおりです。

【出席委員の方々の主なご発言】

  • 発電所の視察を通じて、原子力品質保証体制の改善に向けた取り組みは現場レベルにまで浸透し、着実に前進していると実感した。
  • 発電所内で若い方々が多く働いていたが、目に力があると感じた。
  • 改善に向けて考えられることは全てやっていこうという姿勢が素晴しいと感じた。この姿勢をいかに持続していくかが、今後のポイントである。
  • 原子力品質保証体制改善に向けた取り組みも、長期に及ぶと心理的負担が増える懸念もある。働いている人たちの健康面も含めたケアをしっかりとやっていくべき。
  • 発電所内で会った方々から自然な形であいさつされ、コミュニケーションの改善が進んでいると感じた。今後も不断の努力を重ねてほしい。
  • 女川町に東北電力地域総合事務所が新しく設置され、地元と一緒に事業を進めていこうという意欲を感じている。
  • 現在発電所で働く若い人たちが、順調に育ち、自立した自分たちの考えを持って発電所を運営していくことに期待する。
  • 原子力安全・保安院から、原子力品質保証体制が機能する仕組みとなりつつあるとの一定の評価を得ており、原子力品質保証体制を相応のレベルまで立て直すことができたという東北電力としての評価についても、十分納得できる。
  • 東北電力が委員からの意見を活かしながら、真摯に改善に取り組み、その結果、原子力品質保証体制が機能する仕組みを再構築することができたことは大変喜ばしいことだし、国からもそうした評価を得たのであれば、顧問会議としての一定の役割は果たせたのではないか。
  • 大きな組織が短期間にベクトルを一つにして改善への取り組みを行ったということに、東北電力の底力を感じた。この経験を今後の教訓にしてほしい。
  • 改善への取り組みを進めるあまり、現場や担当部署に疲弊感や抑圧感が蓄積しないように配慮しながら取り組みを進めていくべきである。
  • この顧問会議でのやり取りを若い社員にも伝え、我々の思いを継承していってほしい。
  • 今後は、発電所の運営を通じて社会に貢献しているという自信を持って頑張ってほしい。そうすれば自然と若い人材も集まってくる。
  • 原子力部門において、現在5年間で90人の増員を進めているとのことだが、若い人材の採用や配置については、超長期の視点で検討もして考えていくべきである。

以上

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