プレスリリース

第4回「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」の開催結果について

平成19年11月30日

 当社は、本日、「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」の第4回会合を開催いたしましたので、その概要について以下のとおりお知らせいたします。
 この顧問会議は、昨年8月の原子力品質保証体制に係る総点検結果を踏まえた再発防止対策をより実効あるものとするため、社外有識者より客観的かつ幅広い視点からアドバイスをいただくことを目的に設置したものです。

【第4回「原子力の安全と信頼に関する顧問会議」開催結果の概要】

●開催日時 平成19年11月30日(金)14時00分〜16時30分
●開催場所 当社本店ビル
●出席者 別紙のとおり
●テ−マ  
  (1)原子力品質保証体制総点検への取り組み状況について
  (2)女川原子力発電所の意識改革への取り組みについて
  (3)当社原子力発電所発行の広報媒体等について
  (4)新潟県中越沖地震を踏まえた対応について
●概要  
 会議では、高橋社長からの挨拶の後、当社より「原子力品質保証体制総点検への取り組み状況」および「女川原子力発電所の意識改革への取り組み」等について説明し、出席委員の方々よりご意見を拝聴いたしました。


(1)原子力品質保証体制総点検への取り組み状況について
 当社より、これまでの取り組み状況とともに、今後、「調達管理の質の向上」「コミュニケーションの充実による情報の共有」「不適合管理の充実」の3つの課題を設定し取り組むことについて説明し、出席委員の方々からご発言をいただきました。

【出席委員の方々の主なご発言】

  • 調達管理の質を向上させるために、東北電力が責任をもって協力会社を管理することは必要だが、豊富な知識・ノウハウを持つ協力会社を、東北電力が全ての面で管理するのは難しいのではないか。調達管理を適切に行うためには、時間と費用をかけて人材を育成することが必要。
  • 調達先の企業の経営が健全な状態にないと、調達管理の質の向上はありえない。東北電力としても、協力企業の経営状態に関心を持つべきである。
  • 「コミュニケーションの充実」は非常に難しい問題である。コミュニケーションのルールを文書にして共有化することも重要だが、それだけでは不十分。そのルールを形にするもの、体温が通じあえるようなイベントも必要ではないか。
  • コミュニケーションのルールを文書にするだけではなく、時々声に出して読み上げることも必要。
  • 立案した対策を改善を図りながら、地道に継続していくことが大切。
  • 自社プラントの失敗経験を活かすことも重要だが、他社プラントにおける失敗事例を共有化することも必要。


(2)女川原子力発電所の意識改革への取り組みについて
 当社より、現場における取り組みの事例を説明し、出席委員の方々からご発言をいただきました。

【出席委員の方々の主なご発言】

  • 常に現場の緊張感を維持していくことが重要であり、それは発電所幹部の責任である。
  • まだ完璧とは言えないが、着実に進歩していると感じる。現実に即した対応を忘れないようにすれば、必ず努力が実を結ぶと思う。
  • 取り組みを継続的に改善するという風土を職場に根付かせることが大切。そのためには、全員参加のもと、一人ひとりの意識を徹底することが必要。
  • 「失敗は成功の母」という言葉もある。失敗をマイナスだけでなく、プラスと捉える文化を築くことが重要ではないか。
  • 地道に地元住民の安心感を獲得していくことが必要。あまり急ぎすぎないほうが良い。


(3)当社原子力発電所発行の広報媒体等について
 前回の顧問会議において、委員の方から「発電所所員の顔が見える広報に力を入れてほしい」とのご意見をいただいたことを踏まえ、当社より、地域の皆さまから身近な「顔の見える発電所」として安心感をもって受け入れていただき、地域との良好な関係を築くことを目的に、各発電所において発行している広報媒体等について紹介しました。

(4)新潟県中越沖地震を踏まえた対応について
 当社より、新潟県中越沖地震を踏まえた対応について説明しました。

以上

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