プレスリリース

女川原子力発電所1号機の発電再開について

平成19年 7月 6日

 女川原子力発電所1号機は、高圧注水系ポンプの手動起動試験を実施したところ、高圧注水系ポンプの出口流量が定格流量に達していないことが確認されたために、5月22日に原子炉を停止しておりました。その後、流量不足に係る調査結果および再発防止対策をとりまとめるとともに、起動の準備が整ったことから、7月3日17時00分に原子炉を起動いたしました(平成19年7月3日お知らせ済み)

 流量不足の原因と推定した高圧注水系第一試験用調整弁の弁棒等の折損に関して、再発防止対策として、当該弁の開度を従来の30%程度から40%程度へ変更した上で、原子炉起動後に実施した高圧注水系の定期試験において振動測定を行い、当該弁棒に大きな力がかかっていないことを確認いたしました。

 その後、徐々に出力を上昇してきておりましたが、準備が整ったことから、本日(7月6日)1時00分に発電を再開いたしました。

(制御棒の引き抜け事象について)
  発電再開後の6日3時30分頃、出力上昇のため制御棒の操作を行っていたところ、89本ある制御棒のうち1本の制御棒において、1ノッチ引き抜き操作中に2ノッチ引き抜ける事象が発生しました。本事象は、安全上の問題ではなく、5月分の定期検査の状況報告時に報告した事象と同様に、制御棒駆動水配管内に空気が混入したものと推定しております。
 事象発生後、制御棒操作手順に従い当該制御棒を所定の位置に戻しました。また、その後、制御棒の操作を行っており、動作に問題ないことを確認しております。
  今後とも1号機の運転にあたっては、慎重に対応してまいります。

*: 制御棒(14−23)が、34ポジションから36ポジションまで引き抜き操作を行ったところ38ポジションまで引き抜けた

 今後は、定期検査の最終段階である調整運転を続けた後、8月上旬に経済産業省による最終検査を受けて、定期検査を終了する予定です。

以上

<参考>
【女川原子力発電所1号機の概要】

・所在地 宮城県牡鹿郡女川町および石巻市
・定格電気出力 52万4千キロワット
・原子炉型式 沸騰水型軽水炉
・運転開始 昭和59年6月1日

【当社原子力発電所の現況】

○女川原子力発電所

1号機(定格電気出力52万4千キロワット) 平成18年1月18日から定期検査中
2号機(定格電気出力82万5千キロワット) 運転中
3号機(定格電気出力82万5千キロワット) 平成19年5月10日から定期検査中

○東通原子力発電所

1号機(定格電気出力110万キワロット) 運転中
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