11月臨時社長記者会見概要

2024.11.18

社長記者会見

○樋口社長からの説明事項

 お忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございます。

 本日は、「女川原子力発電所2号機の再稼働」および「当社事業へのご理解・ご協力に対する電気料金割引等の実施」について、ご説明させていただきます。


〇女川原子力発電所2号機の再稼働(発電再開)について

 はじめに、女川2号機の再稼働について触れさせていただきます。


 女川2号機は、11月15日に再稼働いたしました。

 この場をお借りしまして、再稼働に至るまで、審査申請に係る事前協議了解や発電所視察などを通じ、真摯にご議論、ご確認をいただきました宮城県、女川町、石巻市ならびにUPZ自治体の関係者の皆さまをはじめ、立地地域の皆さま、監督官庁など国の関係ご当局の皆さま、安全対策工事に従事いただいた皆さまのご尽力に対しまして、心から感謝を申し上げます。

 

 女川2号機の再稼働は、東日本大震災で被災した沸騰水型軽水炉、いわゆる「BWR」で初の再稼働であり、震災からの復興につながるとともに、電力の安定供給やカーボンニュートラルへの貢献の観点からも、大きな意義があるものと認識しております。


 当社は、女川2号機の発電再開を、単なる「再稼働」ではなく、「再出発」と位置付けております。これは、発電所をゼロから立ち上げた先人たちの姿に学び、地域との絆を強め、東京電力福島第一原子力発電所事故の教訓を反映し、新たに生まれ変わるという決意を込めたものです。


 女川2号機の安全性は、地震・津波といった自然現象や重大事故に備えた多種多様な安全対策の強化により、震災前と比較して確実に向上したものと考えております。


 今後とも、「安全対策に終わりはない」という確固たる信念のもと、原子力発電所のさらなる安全性の向上にむけた取り組みを進めてまいります。


 女川2号機の再稼働工程の中において、計測機器の不具合により、原子炉を停止することとなり、地域の皆さま、ご関係の皆さまにご心配をおかけしたことについて、お詫び申し上げます。


 当社といたしましては、引き続き、安全確保を最優先に、一つひとつのプロセスにしっかりと対応するとともに、地域の皆さまに当社の取り組みを丁寧にお伝えしながら、12月頃の営業運転開始に向けて着実に取り組んでまいります。


〇当社事業へのご理解・ご協力に対する電気料金割引等の実施について

 それでは、「当社事業へのご理解・ご協力に対する電気料金割引等の実施」について、ご説明させていただきます。


 東日本大震災以降、厳しい電力需給や度重なる自然災害、国際紛争に伴う燃料費の高騰などが続き、厳しい経営環境にあった中、これまで当社の事業運営にご理解・ご協力いただいてきた皆さまに、あらためて深く感謝申し上げます。


 このたび、女川2号機の再稼働を一つの節目と捉え、再稼働をはじめとした当社の事業運営を日頃より支えていただいているお客さまに対して感謝を込めまして、2025年2月分、3月分の電気料金を対象に、「感謝割引」として一時的に電気料金を割り引く、または、「感謝ポイント」として「よりそうeポイント」を進呈することといたしました。


 当社の財務基盤は、2021年、2022年と、2度にわたる福島県沖地震や、ロシアによるウクライナ侵攻に伴う燃料価格の高騰などにより赤字決算となり、大きく毀損しております。


 近年相次いで発生している大規模災害や燃料価格の変動リスクなどに備え、電力の安定供給を維持していくために、当社は、財務基盤の早期回復に注力しているところであります。

 また、安定供給の確保のみならず、将来的にカーボンニュートラルを実現していくための投資も必要となります。

 このため、今回は、期間限定の割引およびポイント進呈とさせていただきますが、何卒ご理解をいただきたいと考えております。

 今回実施する割引などの詳細につきましては、販売カンパニー長の佐々木常務より、説明させていただきます。


【佐々木秀明常務からの説明】

 今回の『感謝割引』および『感謝ポイント』については、お客さまのご契約状況により、どちらが適用となるかが異なります。また、規制料金のお客さまの中には、感謝割引あるいは感謝ポイントをお受け取りになるための手続きが必要となる場合がございます。その点を含めてご説明いたします。


 まず、当社の自由料金でご契約いただいているお客さまには、「感謝割引」として、ご使用電力量に応じた電気料金の割引をいたします。

 具体的には、ご家庭のお客さまの2025年2月分および3月分の電気 料金について、ご使用電力量1キロワットアワーあたり、2円の割引をいたします。

 法人のお客さまを中心とした高圧以上の契約については、同じ期間の電気料金について、ご使用電力量1キロワットアワーあたり、1円の割引をいたします。

 すでに自由料金でご契約いただいているお客さまが、割引の適用を受けるためには、特段のお申込みは必要ありません。


 次に、従量電灯、低圧電力といった、規制料金のご契約をいただいているお客さまのうち、当社の会員制WEBサービス「よりそうeねっと」にご加入いただいているお客さまに、「感謝ポイント」として、ご使用量に応じた「よりそうeポイント」を進呈いたします。


 具体的には、先ほどと同様に、2025年2月分および3月分のご使用電力量に応じ1キロワットアワーあたり2ポイントを進呈いたします。


 すでに「よりそうeねっと」にご加入いただいているお客さまが、「感謝ポイント」を受け取るためには、特段お申込みは必要ありません。なお,自由料金へご契約をご変更することで、「感謝割引」として電気料金から直接割り引きさせていただくこともできます。


 規制料金で「よりそうeねっと」にご加入いただいていないお客さまが、「感謝ポイント」や「感謝割引」を受けるためには、「よりそうeねっと」にご加入することや、自由料金へ変更するお手続きが必要となりますので、「感謝割引」「感謝ポイント」のどちらかご希望されるほうへ,お申込みいただきますようお願いいたします。


 なお、感謝ポイントは「よりそうeねっと」のポイントサービス「よりそうeポイント」として進呈することになります。「よりそうeポイント」は、各種電子マネーや東北地域の特産品との交換ができるサービスとなっております。


 「感謝割引」による、モデル料金の割引額についてご説明いたします。


 お客さまのご使用状況により割引額は異なりますが、一般的なご家庭向けの自由料金プラン「よりそう+eねっとバリュー」のモデルケースである、契約電流30アンペア、ご使用電力量260キロワットアワーのお客さまの場合、1月あたり520円、率にして6.0パーセントの割引をさせていただきます。


 規制料金のお客さまでよりそうeねっとにご加入の方に進呈する「感謝ポイント」は、お客さまのご使用状況によって異なりますが、一般的なご家庭向けの規制料金プラン「従量電灯B」のモデルケースである、契約電流30アンペア、ご使用電力量260キロワットアワーのお客さまの場合、520ポイントとなります。


 新たに自由料金にご変更いただいた場合についてご説明いたします。


 規制料金のお客さまは、今年12月26日までに、対象となる6つの自由料金プランへ変更いただいた場合は、2025年2月分および3月分の電気料金に関して、「感謝割引」に加えて、「基本料金と電力量料金の15%割引」もお受けいただくことができます。

 例えば、「従量電灯B」から「よりそう+eねっとバリュー」へ契約をご変更された場合、モデルケースにおいて、1月あたり2,030円、率にして23.1パーセントの割引となります。

 規制料金のお客さまにも広く感謝の気持ちをお伝えしたく、「感謝割引」「感謝ポイント」のいずれかをお選びいただき、自由料金プランへのご変更や「よりそうeねっと」へのご加入を検討いただければと思います。

 なお、自由料金への変更はインターネットまたはお電話で受付しておりますので、お気軽にお問合せいただきますようお願いいたします。

 私からの説明は以上です。


【樋口社長からの説明】

 当社といたしましては、これからも、お客さまの多様なニーズにより沿ったサービスのご提供を通じ、お客さまの快適・安全・安心でより豊かなくらしの実現をサポートすることで、引き続き、皆さまにお選びいただける企業を目指してまいります。


 本日、私からは以上です。


以 上


(注)樋口の「樋」は、一点しんにょう