プレスリリース

9月定例社長記者会見概要

2023年 9月28日

○樋口社長からの説明事項

 本日もお忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございます。私からは、「女川原子力発電所2号機における安全対策工事完了時期の見直し」について、ご説明させていただきます。


〇女川原子力発電所2号機における安全対策工事完了時期の見直し

 当社は、女川2号機の安全対策工事につきまして、これまで「2023年11月」の工事完了を目指してまいりましたが、このたび、「2024年2月」の完了を目指していくことといたしました。


 これに伴い、本日、女川2号機の「原子炉設置許可に係る工事計画変更届出」ならびに「使用前確認申請書の記載内容変更について」を、原子力規制委員会へ提出するとともに、宮城県、女川町、石巻市をはじめとする関係自治体にもご説明しております。


 7月の定例社長記者会見の場において、私より、追加で実施している「電線管の火災防護対策工事」の工程について、工事個所や作業量が多く、若干の遅れが生じており、厳しい状況になっていることを申し上げました。


 その後、安全確保を前提に、当該工事の工程を改めて精査した結果、安全対策工事の完了時期を「2024年2月」に見直すこととしたものです。

 引き続き、安全確保を最優先に、効率的な工事の実施に努めてまいります。

 なお、発電機を並列して発電を開始する「再稼働」の時期は、「2024年5月頃」と想定しております。


 続きまして、追加で実施している「電線管の火災防護対策工事」の具体的な内容や、「使用前確認申請書の記載内容変更」について、原子力本部長の金澤常務より、ご説明させていただきます。


【金澤常務からの説明】
〇追加で実施している「電線管の火災防護対策工事」

 女川2号機における「火災防護対策」については、新規制基準への適合性審査を経て、原子力規制委員会から許認可をいただいた内容に基づき、ケーブルトレイに耐火材をラッピングする工事などを順次進めてきております。


 そうした中、昨年10月に、他電力の原子力発電所において、原子力規制委員会から「電線管の火災防護対策」に関する指摘があり、女川2号機においても水平展開の必要性を確認したことから、追加で「電線管の火災防護対策工事」を行っております。


 この工事は、発電所内で、万一、火災が発生した場合に、その熱により火災発生個所と同一の区画に敷設している他の電線が損傷しないよう、電線管の周囲を断熱材などの耐火材でラッピングするとともに、ラッピングによる重量の増加を踏まえ、必要に応じて耐震補強を行うものです。


 こうした状況を踏まえ、安全確保を前提に、当該工事が工程に与える影響を改めて精査した結果、安全対策工事の完了時期を「2024年2月」に見直すこととしたものです。


〇「使用前確認申請書」の記載内容の変更

 続いて、「使用前確認申請書」の記載内容の変更等について、ご説明いたします。


 今回の安全対策工事完了時期の見直しに伴い、原子力規制委員会が実施する「使用前確認」と、当社が安全対策工事と並行して進めている「使用前事業者検査」の時期も変更となることから、「使用前確認申請書の記載内容変更について」を原子力規制委員会に提出するとともに、「使用前検査申請書の記載内容変更について」を原子力規制委員会および経済産業大臣に提出しております。


 「使用前確認」については、当社が実施した「使用前事業者検査」が適切に行われ、終了していることを確認するため、原子力規制委員会が適宜実施するものです。


 また、「使用前事業者検査」は、安全対策工事の施工状況に応じて、工事の内容が工事計画認可のとおりに実施されていること、ならびに、様々な設備が法律に基づく技術基準等に適合していることを確認するため、当社が適宜実施するものです。


 「使用前事業者検査」の主な工程については、大きく分けて「1.燃料体を挿入できる段階の検査」、「2.臨界反応操作を開始できる段階の検査」ならびに「3.工事完了時の検査」の3つのステップがあります。

 このうち、「2.臨界反応操作を開始できる段階の検査」が終了した後、原子力規制委員会による「使用前確認」を経て、原子炉の起動操作を行い、その後、発電機を並列して発電を開始する「再稼働」となりますが、この時期を「2024年5月頃」と想定しております。


 なお、記載の工程につきましては、他社の事例や当社における過去の定期検査の実績を踏まえ、あくまで一定の目安として想定したものであり、「使用前確認」および「使用前事業者検査」の進捗状況等に応じて、改めて見極めていくこととしております。


 私からの説明は以上です。


【樋口社長からの説明】

 今回、安全対策工事の完了時期を見直しましたが、工事は終盤に入っていることから、引き続き、安全確保を最優先に、工事完了に向けて全力で取り組んでいくとともに、地域の皆さまからのご理解をいただきながら、再稼働を目指してまいります。


 本日、私からの説明は以上となります。


 以 上


(注)樋口の「樋」は、一点しんにょう


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