プレスリリース

3月定例社長記者会見概要

2021年 3月24日

〇樋口社長からの説明事項
本日もお忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございます。
 私からは「東北電力グループ“カーボンニュートラルチャレンジ2050”」についてご説明いたします。また、先月もこの場でご説明しました、新会社「東北電力フロンティア」について、その事業展開の方向性を、同社の社長に就任する岡信副社長よりご説明させていただきます。


〇カーボンニュートラルチャレンジ2050について
 はじめに、「東北電力グループ“カーボンニュートラルチャレンジ2050”」についてご説明いたします。


 当社グループは、地球温暖化対策について、経営の重要課題と位置づけ、これまで、火力発電所の高効率化や、環境にやさしいヒートポンプ電化の推進など、CO2の排出削減に積極的に取り組んでまいりました。


 こうした中、昨年10月には、日本政府においても、「2050年カーボンニュートラル」を目指すことが示されるなど、地球温暖化対策は、社会全体の課題として、まさに待ったなしの状況です。


 このような状況を踏まえ、当社グループは、カーボンニュートラルの実現に向けた長期的な方向性として「東北電力グループ“カーボンニュートラルチャレンジ2050”」を取りまとめました。

 

 具体的には、火力電源の脱炭素化はもとより、「再生可能エネルギーと原子力発電の最大限活用」と「スマート社会実現事業の展開」を中心にCO2排出削減を加速してまいります。


 当社のフランチャイズである東北・新潟地域は、豊富な再エネポテンシャルを有しています。それらを最大限活用するために、風力発電を主軸に、200万kWの開発を早期に達成するとともにさらなる拡大を目指します。
あわせて、再エネの導入拡大に向け、電力ネットワークの高度化、蓄電池、水素の利活用なども進めてまいります。
 
 また、この後、ご説明させていただく内容とも重なりますが、ご家庭向けの太陽光・蓄電池サービス、地域のエネルギーを有効活用するVPPサービスなど、スマート社会を実現していくことで、地域における分散型エネルギーの有効活用を図ってまいります。


 これら2つの取り組みを軸に、当社グループは「2050年カーボンニュートラル」を目指して積極的に挑戦し、地域社会の脱炭素化にもしっかりと貢献してまいりたいと考えております。


 当社グループは、今年で創立70周年を迎えますが、次の100周年も見据えながら、引き続き、持続可能な社会の実現に向けて、地域の皆さまとともに歩んでまいります。


 「東北電力グループ“カーボンニュートラルチャレンジ2050”」の説明は以上です。


○東北電力フロンティアの事業展開について
続いて「スマート社会実現事業」を進めるうえで、中核的な役割を担う、新会社「東北電力フロンティア」の事業展開について、同社の社長に就任する岡信副社長よりご説明いたします。
 
〇岡信副社長社長からの説明事項
 東北電力フロンティアの社長に就任する岡信でございます。私からは、東北電力フロンティアの今後の展開について、ご説明します。

 

 はじめに、当社が考える未来の暮らしについてご紹介いたします。

 

 皆さまは、2030年代の暮らしについて、どのように想像していらっしゃいますか。

 

 私たちの暮らしは、AIの活用などにより、個人の生活スタイルに沿って、その時々に必要となるサービスが、オートマチックに提供されるようになるでしょう。


 エネルギーを有効活用することで、カーボンニュートラルに貢献し、環境にやさしく、災害に強いまちづくりが各地で展開されていきます。
 加えて、仮想発電所、いわゆるVPPと呼ばれる先端技術やモビリティの活用によって、お客さまの省エネルギー、省コストにつながるサービスが広がります。

 東北電力グループは、エネルギーとデジタル、双方の技術の力を融合して、お客さまが、快適・安心・安全な暮らしを送ることができる未来の実現を目指します。


 このような未来の暮らしを実現するため、東北電力フロンティアは、東北電力グループの強みである「エネルギーマネジメント」をサポートします。


 加えて、「地域の商品・サービスの情報」や「趣味嗜好といった日常の楽しみにつながるサービス」など、皆さまの暮らしに直結するサービスを、電気とパッケージ化して、定額制を基本にご提供してまいります。


 まずは第一弾として、「東北電力ソーラーeチャージ」が提供する、初期費用なしで、太陽光発電設備と蓄電池を設置できるサービスと電気をパッケージにしてご提供いたします。


 もちろん、これ以外にも順次、さまざまなサービスをリリースしていく予定です。


 このように新たな視点から、商品やサービスを次々と生み出していくため、東北電力ではこれまで、東北大学の学生や、社内の若手社員などによるアイデアソンなどを進めてきました。


 こうした活動を通じて得られたビジネスアイデアについては、今後、更なるブラッシュアップやビジネスモデルの検討を進め、サービスのラインナップに加えていく予定です。


 また、スタートアップ企業との連携やオープンイノベーションなど様々なパートナーと協力していく必要もあります。


 東北電力フロンティアは、東北電力グループはもとより、ビジネスパートナーと連携・協力し、様々なサービスを取り揃えてまいります。


 こうした連携に加え、デジタルマーケティングの活用で、真にお客さまが必要としているサービスをキャッチし、フレキシブルかつスピーディーにお届けいたします。


 サービスエリアは、東北6県と新潟県が基盤となります。ここで培ったノウハウを将来的にはエリアを限定することなく展開していくことで、2030年断面では、数百万件のお客さまに、ご利用いただきたいと考えております。


 最後に、東北電力フロンティアのロゴマークをご紹介いたします。


 青をベースとして、地平線上にフラッグが立っている情景をモチーフとしております。
 「お客さまの快適・安全・安心な暮らしの実現」という旗印の下、大空を羽ばたき、大海原を航海するように、フロンティア精神を持って、新たな未来を切り拓いてまいります。


 東北電力フロンティアは、私が率先して、新たな領域にチャレンジし、先進的なサービスをお客さまへお届けすることで、「新たな顧客体験」を実現し、お客さまの未来の暮らしをお支えしてまいりたいと考えております。


私からは以上です。


以上


(注)樋口の「樋」は、一点しんにょう




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