新潟火力発電所5号系列の廃止予定について

2025.10.01

火力発電

当社は、新潟火力発電所5号系列(新潟県新潟市)について、2028年3月(予定)をもって廃止することといたしました。また、これに伴い、新潟火力発電所の全発電設備が廃止となることから、発電所(地点)としても廃止する見込みです。

新潟火力発電所は、1963年7月の1号機運転開始以来、電力の安定供給を通じて東北地方と新潟県の経済発展に寄与するべく、約62年間にわたって運転を継続してまいりました。

今回、廃止する新潟火力発電所5号系列は、運転開始から40年以上経過して経年化した3号機を廃止し、新たにガスコンバインドサイクル発電設備へリプレースしたうえで、2011年7月に運転を開始しました。運転開始後は、東日本大震災や新潟・福島豪雨の発生により、当社供給力が著しく低下していた中、当社管内における電力の安定供給に貢献するなど、貴重な供給力の一つとして運転してまいりましたが、近年においては再生可能エネルギーの増加等により運転機会が著しく減少しており、今後の需給動向や供給力確保の見通しなどを総合的に評価した結果、廃止することとしたものです。

当社といたしましては、引き続き、発電設備の安定運転に努めるとともに、火力発電のさらなる競争力強化を図りながら、電力の安定供給とカーボンニュートラル達成の両立を目指してまいります。

<新潟火力発電所の概要> 太線個所:今回廃止対象

ユニット

出 力

燃 料

運転開始

廃 止

1号機 

12.5万kW

天然ガス・重油

1963年7月

1984年7月廃止

2号機

12.5万kW

天然ガス・重油

1963年10月

1983年8月廃止

3号機

25万kW

天然ガス・重油

1966年1月

2009年7月廃止

4号機

25万kW

天然ガス・重油

1969年8月

2018年9月廃止

5号系列

10.9万kW

天然ガス

2011年7月

2028年3月廃止予定

6号機※

3.4万kW

天然ガス

2012年1月

2015年3月廃止


※2011年に発生した東日本大震災により、太平洋側の火力発電所が甚大な設備被害を受けたことから、供給力確保のために短期間で設置可能な「緊急設置電源」として設置したもの。


以 上