本日、当社原子力発電所の原子力規制検査における2021年度第2四半期の評価結果が、原子力規制委員会へ報告されました。
内容については、以下のとおりです。
当社といたしましては、引き続き、改善活動の積極的かつ適切な運用に努め、原子力発電所のさらなる安全性向上に向けた取り組みを進めてまいります。
<2021年度第2四半期の評価結果>
|
女川原子力発電所
|
東通原子力発電所
|
指摘事項
|
あり
|
なし
|
件数
|
1件
|
―
|
<指摘事項の詳細>
件 名 |
女川原子力発電所 中央制御室換気空調系における是正処置の未実施
|
概 要 |
- 2019年9月、女川3号機中央制御室送風機※1において、予め定めた計画に基づき系統切替操作を行った際、送風機の停止に伴い、逆流防止ダンパ※2が閉止すべきところ、わずかに開いたまま閉まらない状態となったため、手動で閉止した。
その後、点検を行ったところ、当該ダンパを構成するボルトに摩耗が確認されたため、同10月にボルトの交換を行った。
- これまで当該ダンパは、不具合の確認後に修復を行う保全方式としていたが、本事象を踏まえ、是正処置として、事前に劣化の兆候を把握するため、定期的に点検を行う保全方式に見直すとともに、2号機中央制御室送風機の逆流防止ダンパの点検にも水平展開することとしていた。
- しかし、保全方式の具体的な見直しに向けた検討に時間を要し、是正処置が完了していなかったことから、今般の原子力規制検査で指摘を受けたもの。
|
重要度
|
緑
|
深刻度
|
SL Ⅳ(通知なし)
|
当社といたしましては、原子力規制検査における指摘を踏まえ、速やかに保全方式の見直しを行うこととしております。
※1 原子力発電所の運転・監視を行う中央制御室内へ給気する設備。送風機は2台設置されており、通常は1台のみ運転し、もう1台は待機状態としている。
※2 待機状態としている送風機への空気の逆流を遮断するために設置している、可動式の板。送風機を停止すると、自重で閉止する設計となっている。
以 上
「プレスリリース本文のPDFファイルはこちら」