プレスリリース

地震発生による女川原子力発電所の設備点検結果について

2022年 3月17日

 昨日(3月16日)23時36分頃、宮城県内で最大震度6強の地震が発生しました。

  女川原子力発電所では、地震後に現場パトロールを実施してまいりましたが、11時30分までに終了し、安全上重要な機器に影響がないことを確認いたしました。

 このほか、発電所の健全性に影響を与えるものではないものの、パトロールで確認された事象や設備被害などについては、以下のとおりです。
10時現在でお知らせした内容から新たに確認された事象等はありません


■1号機使用済燃料プールの冷却系ポンプの停止
・1号機使用済燃料プールの冷却系ポンプが停止。
・なお、本日0時29分に復旧し、現在、使用済燃料プールの冷却は継続している。


■変圧器避圧弁※1の油面揺動に伴う動作
・地震により変圧器内の油が揺動し、計6台の変圧器の避圧弁が動作した。
・なお、今回、避圧弁が動作した変圧器は運転に必要な油量が確保されており、使用可能な状態である。
※1 変圧器の内部故障による器内圧力上昇時、機器の損傷を防止するため内部の圧力を低減する安全弁。


■3号機使用済燃料プールのスロッシング(地震の影響で水面が波打つ現象)
・3号機使用済燃料プール周辺の床面にスロッシングによるプール水の飛散(約0.3リットル)を確認した。
・なお、飛散したプール水の放射能濃度を測定した結果、検出限界値未満であることを確認している。

■1号機放水口モニタの欠測
・放水口モニタ用の電源が停止したことで、放水口モニタが欠測した。なお、設備は復旧し、本日5時20分のデータから伝送を再開した。


■2・3号機放水口モニタの欠測
・2号機および3号機のサンプリング用の取水ポンプが停止したことに伴い、両号機の放水口モニタが欠測した。
・2号機は設備を点検し異常がないことを確認したことから、本日5時20分のデータから伝送を復旧した。
・3号機は現在、復旧作業を実施しており、復旧までは他のモニタで監視している。


■3号機使用済燃料プールへの塗膜片落下
・3号機使用済燃料プール内に塗膜片の落下を確認した。
・なお、塗膜片は少量であり非常に脆いため燃料の健全性に影響を及ぼすものではない。


(その他確認された被害など)

■1号機
・1、2号給排水処理設備※2ろ過器基礎コンクリートの割れ、基礎ボルト浮きあがり
■2号機
・タービン建屋2階 床面へのボルト落下、水銀灯落下
■3号機
・原子炉建屋3階オペレーティングフロア 床面への水銀灯落下(1カ所)
・原子炉建屋見学者ギャラリー 窓ガラス(飛散防止フィルムあり)のヒビ(1枚)
・高圧復水ポンプモータ冷却器配管接続部からの非放射性の冷却水の漏えい(約50リットル)
・タービン建屋1階 床面へのボルト落下
・給排水処理建屋 外壁一部外れ
■その他
・サイトバンカ建屋3階 水銀灯の破損
・1、2号機主要建屋へアクセスする屋外通路の窓ガラスの破損
・環境放射能測定センター 試料放射能測定装置2台の遮へい扉の留め具破損

※2 ろ過水や純水を製造する設備



以 上


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