地震発生による女川原子力発電所の設備点検結果について
2021.03.21
原子力発電
昨日(3月20日)18時09分頃、宮城県内で最大震度5強の地震が発生しました。
女川原子力発電所では、安全上重要な設備に異常はなく、周辺への放射性物質の影響もありませんでした。地震後に行った現場パトロールにおいて、以下の軽微な被害を確認しております。今後、復旧に努めてまいります。
■変圧器避圧弁※の油面揺動に伴う動作
・地震の揺れの影響により変圧器内の油が揺動し、計4台の変圧器避圧弁が
動作した。
・なお、今回、避圧弁が動作した変圧器は運転に必要な油量が確保されており、
使用可能な状態であることから、本事象による発電所の安全性への影響は
ない。
※避圧弁:変圧器の内部故障による器内圧力上昇時、機器の損傷を防止する
ため内部の圧力を低減する安全弁。
■3号機原子炉建屋の使用済燃料プール等への小さな落下物
・3号機の使用済燃料プール内と原子炉建屋最上階の床面に、点検用
足場の構成部材と思われる小さな落下物(各1個)を確認した。
・なお、落下物が小さいことから、使用済燃料プール内の燃料集合体
への影響はない。
・また、2021年2月13日の福島県沖を震源とする地震の影響
(2021年3月12日お知らせ済み)により、3号機の使用済
燃料プール内に落下したボルト類のうち、1個が目視で確認でき
ない状態となったことから、今後確認していく。
(その他確認されたごく軽微な被害)
・2、3号機タービン建屋天井の建設時に使用した仮設部材の損傷
・1、2号機主要建屋へアクセスする屋外通路における天井ガラスのひび
<参考/女川原子力発電所の状況>
1号機:運転停止中(廃止措置中)
2号機:運転停止中(定期事業者検査中)
3号機:運転停止中(定期事業者検査中)
女川原子力発電所で記録した地震加速度は185ガル
以 上