トップメッセージ

 株主のみなさまには、平素より格別のご高配をたまわり、厚く御礼申しあげます。
 ここに当社第100期中間事業概況(2023年度上半期)をご報告申しあげます。

2023年度上半期決算について
 振り返りますと、昨年度は燃料価格の高騰などにより、過去最大の経常損失を計上し、自己資本比率も過去最低となるなど、極めて厳しい財務状況となりました。
 こうした状況の中、2023年度上半期決算(連結)は、燃料価格の低下による燃料費調整制度のタイムラグ影響が利益を大きく押し上げたことに加え、昨年度より実施しております電気料金の見直しなどにより、経常利益は前年同期に比べ3,510億円増加し、2,191億円となりました。
 2023年度中間配当金につきましては、財務体質の安定化を図ることを最優先としながらも、決算の状況および今後の収支の見通しなどを総合的に勘案し、1株あたり5円として配当を再開させていただきました。

女川原子力発電所の再稼働に向けた対応について
 女川原子力発電所2号機の安全対策工事につきましては、追加で実施している「電線管の火災防護対策工事」の工程に関して、改めて精査した結果、工事完了時期を2024年2月に見直しいたしました。なお、再稼働につきましては、2024年5月頃を想定しております。

さらなる企業価値向上に向けて
 電力供給事業は、昨今、燃料・卸電力取引市場価格の急激な変動により、将来の不確実性が増しております。こうした状況に備えるため、引き続き、グループ全体で「サービス提案の強化」、「原子力発電所の再稼働」、「経営全般の徹底的な効率化」に取り組むとともに、財務体質を早急に改善してリスクに強い経営基盤をつくってまいります。加えて、成長分野として位置付ける再生可能エネルギー事業やスマート社会実現事業を中核として、企業価値向上に向けた取り組みを着実に進めてまいります。

 株主のみなさまにおかれましては、今後とも、なお一層のご理解とご協力をたまわりますようお願い申しあげます。

取締役社長 樋口 康二郎
取締役社長 樋口 康二郎