女川原子力発電所において発生した労働災害(交通死亡事故)に係る一部報道内容に関して
2023.04.03
2023年1月10日に、女川原子力発電所構内において、工事車両(ダンプ車両)と協力会社従業員1名が接触する労働災害(交通死亡事故)が発生いたしました。
あらためまして、お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、地域の皆さま、関係の皆さまにご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます。
当該事故の原因に関しましては、現在、警察ならびに労働基準監督署の調査が進められているところでありますが、当社といたしましては、当該事故が発生したことを重く受け止め、事故発生からこれまで、発電所員と協力企業従業員が一丸となり、再発防止への取り組みを実施しております。
今般、当該事故に関しまして、一部報道がなされておりますが、当該事故に関して当社が確認している内容は以下のとおりです。
- 発電所ではこれまでも、作業環境などに係る協力企業従業員の「気づき」や「要望」を幅広く収集し、改善するため、意見箱を設置するなど、改善を図る活動を展開してまいりました。3月16日の一部報道において、協力企業の関係者が事故前に「横断歩道の設置」を当社に提案したという旨の記載がなされておりますが、意見箱など改善を図る活動※で確認した要望・提案のうち、当該事故発生箇所に係るものは「一時停止線の引き直し」と「カーブミラー設置の要望」の2件であり、当社として「横断歩道の設置」の提案は受けておりません。
※意見箱など改善を図る活動
発電所員や協力企業従業員から収集した「気づき」や「要望」など、発電所運営に係る幅広い情報をシステムに登録し改善を図る活動。登録件数は年間約3,000件で、協力企業従業員から寄せられた意見箱への意見なども含まれる。 - 3月17日の一部報道において、事故車両(ダンプ)の前に、別の車両が停止していたため、被災者の方が事故車両の左折地点を誤認した可能性がある旨の記載がなされておりますが、当社として、事故車両の前に別の車両が停止していたとの認識はありません。当社として認識している事故の状況は以下のとおりです。
当該事故を受けて、当社がこれまでに実施した主な取り組みは以下のとおりです。
- 発電所員と協力企業従業員が一丸となり、発電所構内の道路などにおける注意が必要な箇所(要注意箇所)を抽出。「歩行者の横断箇所を識別する看板の設置」や「工事現場の段差箇所への注意喚起の掲示」など、要注意箇所の改善に取り組んでおります。
- 発電所構内を通行する大型車両に関して、車両内の視界確保や、交差点通過時のルール明確化などの対策を実施しております。
- 発電所員と協力企業従業員に対し、交通安全の意識向上に向けた教育を実施しております。
- 発電所員と協力企業従業員による交通安全に特化した新たな会議体を設置し、構内道路の定期的なパトロールなどを実施しております。
なお、発電所では引き続き、発電所員と協力企業従業員が一丸となり、発電所構内における安全確保に取り組んでまいります。
当社といたしましては、今後、このような事故を発生させないよう、再発防止にしっかりと取り組んでまいります。
以 上