燃料費調整の仕組み

2023年4月1日以降の燃調費等調整の仕組みはこちら

電気料金はいつも同じではありません。それは燃料の価格が変わるからです。燃料費調整とは、燃料の価格に合わせて電気料金を調整する仕組みです。

電気料金をどのように調整するの?

毎月の電気料金は、契約の容量(大きさ)で決まる基本料金に、使用電力量に応じて計算する電力量料金を加えたものです。そのうち、電力量料金は、毎月の燃料費調整単価に使用電力量を乗じた燃料費調整額を加算、または差し引きして計算します。

電気料金の基本算式

電気料金にどのようなタイミングで反映されるの?

燃料費調整単価は毎月見直しを行ないます。具体的には、燃料価格の3ヶ月平均値(平均燃料価格)にもとづき、2ヶ月後の燃料費調整単価を算定し、毎月(1ヶ月ごと)の電気料金に反映します。

電気料金に反映されるタイミング

燃料費調整単価って何? どのように算定するの?

燃料費調整単価とは、原油・LNG(液化天然ガス)・石炭の燃料価格の変動(平均燃料価格)により、毎月自動的に決まる単価です。

平均燃料価格の算定
貿易統計価格(実績)から原油、LNG、石炭それぞれの平均価格(3ヶ月平均値)を算定し、次の算式にもとづき、原油1キロリットルあたりに換算した平均燃料価格を算定します。
平均燃料価格=A×α+B×β+C×γ(100円未満四捨五入) A=平均燃料価格の算定期間における1キロリットルあたりの平均原油価格 α=0.1152 B=平均燃料価格の算定期間における1トンあたりの平均LNG価格 β=0.2714 C=平均燃料価格の算定期間における1トンあたりの平均石炭価格 γ=0.7386
  • (注1) 平均原油価格・平均LNG価格・平均石炭価格の単位は1円とし、その端数は小数点以下第1位で四捨五入いたします。
  • (注2) α、β、γは、原油換算率に燃料種別ごとの熱量構成比を乗じた係数です。
燃料費調整単価の算定
平均燃料価格に応じて、各契約種別ごとに次の算式によって算定します。
燃料費調整単価の算定式
※ 基準単価とは、平均燃料価格の実績が1キロリットルあたり1,000円変動した場合の値です。(基準単価は消費税等相当額を含んでおります)
  • 特別高圧で供給する場合:20銭6厘
  • 高圧で供給する場合:21銭3厘
  • (注1) 燃料費調整単価の単位は銭単位とし、その端数は小数点以下第1位で四捨五入いたします。
  • (注2) 基準燃料価格とは、料金設定時の平均燃料価格であり、原油換算値1キロリットルあたり31,400円です。なお、平均燃料価格が基準燃料価格に一致する場合、燃料費調整はありません。

燃料費調整額を計算してみましょう

燃料費調整額とは、燃料費調整単価に1ヶ月の電気使用量を掛けて計算します。

燃料費調整額 = 燃料費調整単価 × 使用電力量
平均燃料価格が31,400円を下回る場合は燃料費調整額を差し引き、
平均燃料価格が31,400円を上回る場合は燃料費調整額を加えます。

燃料費調整額の計算例
〜高圧受電で使用電力量が3,000kWhの場合〜

平均燃料価格(例) 燃料費調整単価 燃料費調整額
28,000円の場合(マイナス調整) (算定式)
=(31,400円-28,000円)×0.213円/1,000
=0.7242円=72.42銭 →▲72銭/kWh
(算定式)
=▲72銭/kWh×3,000kWh
使用電力量1kWhにつき72銭を差し引きします。 2,160円00銭を差し引きします。
33,500円の場合(プラス調整) (算定式)
=(33,500円-31,400円)×0.213円/1,000
=0.4473円=44.73銭 →45銭/kWh
(算定式)
=45銭/kWh×3,000kWh
使用電力量1kWhにつき45銭を加えます。 1,350円00銭を加えます。

電気料金の計算については、下記リンクをご覧下さい。

電力受給契約(常時バックアップ契約)の燃料費調整単価については,下記リンクをご覧下さい。