新潟支店は、8月8日、「新潟県立自然科学館」(新潟市中央区)において、エネルギー出前講座「でんきの研究ひろば」を開催しました。社員による電気の役割などに関する講義のほか、火力や風力発電模型を使った発電の仕組み解説、手回し発電機を使った発電体験などで大盛況となった当日の様子を紹介します。
東北電力は、次世代支援プロジェクト「放課後ひろば」のもと、地域の未来を担う子どもたちに対して、エネルギー出前講座や施設見学会・職業体験訪問など、エネルギーに関する学びの機会を継続的に提供しています。
今回実施した出前講座は、子どもたちの夏休みにおける自由研究の一助になることも見据え、新潟県との包括連携協定(2019年2月締結)に基づいて、自然科学館と連携しながら2019年度から継続しているものです。2023年度は5年目の開催となり、当日は小学3〜6年生の計20組40人の親子が参加しました。
当日は東北電力の社員が講師となり、生活に欠かすことのできない「電気」の仕組みなどについて解説。さらにエネルギー資源に関するクイズや、火力・風力発電模型を用いた発電の仕組みの説明などを交えながら「各発電方法のメリット・デメリット」「エネルギーミックス」「カーボンニュートラル」について講義しました。子どもたちはクイズに頭を悩ませながらも、目を輝かせて聴き入っていました。
参加者全員で手回し発電機を使った発電体験も実施。これは、シャープペンシルの芯に手回し発電機による電流を流すことで、芯を電球のフィラメントのように光らせるもの※。皆で力を合わせて手回し発電機のハンドルを一斉に回転させると、徐々に芯が赤く発光!その様子に参加者同士、驚いた顔を見合わせながら、会場内は歓声と拍手に包まれました。
※電球のフィラメントに電流が流れると、電気抵抗によってフィラメントが発熱して、ある温度以上になると光を放つ仕組み。今回は、フィラメントに見立てた芯を使った手作り電球で模擬したもの。
さらに、夏休みにおける自由研究の一助となるよう「燃料電池カー」の工作も行いました。マグネシウム、酸素、塩水により発電して走り出す燃料電池カーの工作を通じて、新エネルギーを体験しました。親子で協力しながら真剣に取り組む様子が印象的でした。
なお当日は、2023年9月末まで展開している「夏の節電アクション」の概要や、効果的な節電手法、お客さまの関心が高い電気料金についてイラストなどを多用しながら解説する東北電力ウェブコンテンツ「小学生記者ネコのでんきってニャンだ!?」も紹介しました。
子どもたちからは「エネルギーミックスやカーボンニュートラルについて理解できた」「発電体験を通じて電気を作ることの大変さが理解できた」、また、保護者からは「生活に必要なエネルギーの話は興味深い。東日本大震災における原子力発電所での事故があってから色々と考えるようになった。今回の講義内容は子どものうちから学習してほしいテーマであった」「今後も開催してほしい。次回もぜひ参加したい」など、今回の講座を評価する多くのコメントが寄せられました。
新潟支店では今後とも、次代を担う子どもたちに、身近な電気・エネルギーの学習を通して地球環境やエネルギー資源など地球規模の問題について考えてもらえるよう、「エネルギー・環境教育」の支援活動に取り組んでいくこととしています。