各県が順番に登場する新企画「おらほのNO.1」〜福島〜「日本酒王国」の核心に迫る

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 2021年の全国新酒鑑評会にて17銘柄が金賞を受賞し、金賞受賞数8回連続日本一を達成した福島。福島が誇る日本酒の魅力を余すことなくお伝えするとともに、日本酒を一層引き立てる「あるモノ」を紹介します!

福島は酒のデパート 〜多数のコンテストで実力を発揮〜

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金賞受賞した日本酒17銘柄

 毎年5月、日本酒の出来栄えを競う全国新酒鑑評会が開催されます。昨年5月の鑑評会には全国から選りすぐりの821銘柄が出品。福島県からは32銘柄が入賞し、うち17銘柄が金賞に選ばれ、史上初となる金賞受賞数8回連続日本一を達成しました。

 福島の酒は、他にも食中酒に主眼を置いたコンテストや燗酒のおいしさを競う大会、海外の品評会に至るまで、数多くのコンテストで高い評価を受けており、日本酒王国としての名をほしいままにしています。

 そんな福島の酒を「酒のデパート」と評するのは、福島県観光物産館館長の櫻田武さん。

 「甘口から辛口、芳醇から淡麗、華やかな香りから穏やかなものまでバラエティに富み、冷やしても燗でもおいしい。和食だけでなく、洋食、中華、チョコに至るまで全ての料理にそれぞれ合う酒がある。蔵の違いだけでなく、酒造時期や田んぼによっても異なる味を生み出し、その全てが高品質」福島の酒への愛とリスペクトが止まりません。

 全国新酒鑑評会に出品する酒をF1カーに例えるならば、ファミリーカー、三輪車に至るまで、全てのニーズに高いレベルで応えることができる。それが福島の酒の最大の特長なのかもしれません。

米良し、水良し、人も良し 〜米を磨いて技術を磨く!宿る福島プライド!〜

遠く離れて暮らす家族を見守る「よりそう見守りでんきゅう」 イメージ1

福島県内の酒造マップ 県内各地に酒蔵が存在する

 高品質な酒を生み出す秘訣は何でしょうか。それは福島の米・水・人にあるといわれます。
 福島は大きく分けて、
 豊かな自然に囲まれ降雪量も多い「会津」
 太平洋に面し温暖な「浜通り」
 両方の特徴を有する「中通り」
に分かれます。
 昔からそれぞれの地域性に応じて、米と水にこだわった酒造りが行われてきました。最近では酒造好適米の代表格である山田錦の血を引く「福乃香」が15年の歳月をかけて開発されるなど、県オリジナルの酒米の開発にも力をいれています。
 そして忘れてならないのが杜氏の存在。福島には県の酒造組合が経営する清酒アカデミー職業能力開発校があり、県内杜氏の実に3分の2を同校の卒業生が占めています。一口に酒造りといっても昔ながらのもと造りや山廃やまはい仕込み、現在の主流である速醸もとなど、千差万別です。普通であれば蔵の技術は門外不出という気持ちが働くはずですが、同校で酒造りの基礎を学んだ杜氏達は「福島の酒のレベルをあげよう」と、持っている技術や知識を惜しげもなく披露し、互いを良きライバルとして切磋琢磨しています。
 “米を磨いて技を磨く”。福島プライドを宿す人たちが福島の酒造りを支えています。

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酒造りの様子 福島の酒造りは杜氏たちが支えている

日本酒を引き立て 彩を添える「モノ」とは

 せっかく福島の酒を飲むのであれば、よりおいしくいただきたいですよね。
 酒の味をひきたて、見た目にも彩を添える「酒器」にこだわってみませんか。
 酒器にはガラスや陶器、磁器、漆器、すずなど、様々な材質のものがあり、形状も口が広い器からスリムなものまでいろいろ。材質や形によっても酒の味や香りが劇的に変わるといわれています。

 ここで紹介したいのが、2021年東北・新潟の活性化応援プログラムで特別助成団体に選ばれた「NPO法人はるなか」(会津若松市)。同団体は、消滅の危機に瀕していた会津漆を再生するため、漆の木の植栽・保護・育成に15年にわたり取り組んでいます。昨年ついに漆液を採取できるようになったことから、地元の若手漆器職人とともに、「ぐいのみ」の制作を進めているところです。

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2021東北・新潟の活性化応援プログラム助成金贈呈式
左よりNPO法人はるなか吉田漆部会長・佐藤理事長・二階堂支店長

多くの人に会津漆器の良さを知っていただき、長く愛用してほしい

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NPO法人はるなか 小松愛実さん

 会津若松市に「こまつ漆工房」という自身の工房を持ち、塗師として日々会津漆器の制作に取り組む小松愛実さん。NPO法人はるなか漆部会の副部会長も務めています。
 岩手県の出身ですが、学生時代を会津若松市で過ごしたのがきっかけで、すっかり会津漆器の魅力と奥深さの虜になったとのこと。
 「漆器を通して漆が持つ魅力を伝えたい」と、静かな語り口の中にも漆器づくりへの情熱が感じられます。

 漆器の制作を進めていく中で最も難しいのは「漆の調整」と話す小松さん。
 「上塗り(塗りの最終工程)をする際は季節や天候に合わせて漆の乾きを調整しますが、いくら調整をしても微妙に仕上がりの艶や色味が変わってしまう。こうした難しさはあるものの、お客さまに会津漆器の良さを知ってもらい、できるだけ長く使っていただけるよう、漆や木地の素材に合わせた仕事をするよう心がけています」と教えてくれました。
 季節や天候だけでなく、素材に合わせて調整する難しさは、日本酒造りも同じ。酒を口にされるお客さま、漆器を使われるお客さまに思いを馳せながら、地域の宝づくりに心血を注ぐ。造り手の姿勢に深い共感と尊敬の念を抱かざるを得ません。

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漆の木から採取した生漆

オール会津の「ぐいのみ」を福島の酒とともに 〜6月のセット販売に刮目せよ〜

 木地も会津産!漆液も会津産!制作者も会津人!
 NPO法人はるなかが制作を進める生粋の会津漆器の「ぐいのみ」が間もなく誕生します。
 今年の6月には地元の酒販店である渡辺宗太商店とコラボし、日本酒とのセット販売が予定されているとのこと。
 5カ月間の定期販売で、現在制作中のぐいのみと限定酒が届きます。

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漆を木に吸い込ませる「木固め」を終えたぐいのみ

 ぐいのみのデザインは5種類で、どのデザインが届くかは当日までのお楽しみ。
 日本酒は、全て酒販店のオリジナル商品で数量限定の販売となります。

 漆の語源は「うるわしい」「うるおす」からきているとか。会津漆器と福島の酒がどのようなハーモニーを奏でて、私たちに最高の癒しを与えてくれるのか期待が高まります。

 販売の受付が開始されましたら、皆さまにもお知らせしますので、お見逃しなく!
 ぜひその魅力を皆さまの目で、皆さまの舌で体感してください!

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こまつ漆工房 小松さん制作の酒器
※こちらはコラボセットの5デザインの中には入りません。

福島県観光物産館HP:https://www.tif.ne.jp/bussan/bussankan/index.html
NPO法人はるなかHP:http://npo.harunaka.com/
渡辺宗太商店HP:https://www.souta-shoten.com/