揚川発電所1号機における水車発電機細密点検状況について

揚川発電所1号機における水車発電機細密点検状況について イメージ

 揚川発電所1号機は、2021年5月から2022年3月にかけて、大規模な分解点検(細密点検)を実施しています。

揚川発電所1号機 13年ぶりの細密点検を実施

 揚川発電所(新潟県東蒲原郡阿賀町)は、日本有数の水力発電地帯・阿賀野川水系の最下流に位置し、一般水力発電所(揚水式発電所除く)では最大使用水量が日本一。水力発電所の安定運転には、日常の設備巡視等に加え、発電機を停止して行う大規模な分解点検(細密点検)が必要不可欠です。揚川発電所1号機では、前回の細密点検を実施して以来、約13年が経過し、機器および部品の高経年化等が想定されるため、現在細密点検を実施しています。
 これまでに、発電の要である水車ランナ(水の圧力を受けて回転する部分)や部品の分解点検を完了し、水車ランナの据え付け作業を行うなど、細密点検が佳境を迎えています。水車ランナは、重さ約186トン、高さ約8m、直径約12.7m。この巨大な水車ランナをクレーンで吊り上げ、ディスチャージリング(隙間わずか3mmの水車ランナを収める枠)へ移動する工程は、最も慎重に行う作業のひとつ。複数の作業員が声をかけあいながら、ゆっくりと慎重に作業が進められました。

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水車ランナがディスチャージリングへ納められる様子

 今回、新潟支店と会津発電技術センターが協力し、報道機関に対し現場公開を実施しました。会津発電技術センターの石黒所長による概要説明の後、現場へ移動し水車ランナの吊り上げ、格納の様子を取材頂きました。参加した記者からは「水力発電所の現場公開は初めて。水車ランナの大きさに驚いた。」や「このような現場公開の機会をいただき感謝する。丁寧な説明と内部公開によって理解を深められた。」とのコメントがありました。